大阪・阿波座にある靱テニスセンター(大阪市西区靱本町2)で3月18日、防犯講座「日常に潜むリスクとその対策」が開催された。主催は「SDT-WORKS」(神奈川県横浜市)。
講師は代表の真坂洋之さん。元自衛官で退官後から調査・警備の仕事に携わり、国会議員、会社役員、芸能人などの警護やストーカー対策を担当してきたという。現在は企業や個人へのセキュリティーコンサルティング、官公庁職員への技術指導をする。
同講座では、日常のささいな言葉の誤解から生まれるリスクや、家の周囲に起こる小さな変化や違和感に気を付けるなどのリスクの事前回避について、もしも実際に被害に遭ってしまった時の対処法などを解説。日用品を使った危険回避の方法では、ペンで刺す、飲み物をかける、上着を投げるなど逃げる時間の稼ぎ方を、実演を交えながらレクチャーした。
参加者の一人は「ペンなどかばんの中にある物で身を守る方法が分かった。特別な物を持っていなくても、もし襲われた時に対処法があると学べた。帰り道を複数用意するなど、ちょっとしたことでもリスクを回避できることも知れて良かった」と話す。
真坂さんは「誰でも参加できる、新しい切り口の防犯講習をということで企画した。今回開催して、リスクや身の守り方についてまだまだ知られていないなと感じた。自分で自分の身を守る方法を事前に知っておくことは重要。今後も定期的に開催できれば」と話す。
次回開催は6月上旬を予定。