大阪・江戸堀に本社を置くウェブサービス・アプリ開発会社「る」(大阪市西区江戸堀3)が2月14日、360度パノラマVRウェブサイトの無料作成サービス「360°web」を公開した。
同サービスでは360度カメラを使って撮影した画像1枚と必要な項目を入力するだけで、空間を見渡すような360度VRパノラマウェブサイトを作ることができる。作ったウェブサイトは利用者が自分で用意したサーバーにアップロードし、公開する。非商用・商用問わず利用でき、自由に改変して使うことも可能という。
社長の大西拓人さんは「小さな個人店などではウェブサイトを持っていない店が多い。きちんとしたウェブサイトを作ろうとするとデザインや写真などそれなりのお金がかかる。このサービスを使うことで、360度カメラがあれば気軽に臨場感ある店舗ウェブサイトが作成できる」と話す。
同社はこれまで、ARやVR、IoTなどの技術を活用したインタラクティブなアプリやウェブサービスを開発。「掃除機をどこまでかけたかわかるAR」アプリや、撮った写真をその場でレーザー刻印できる「レザフォト」などのユニークなサービスを発表してきた。
大西さんは「360度パノラマVRは店内の雰囲気や内装のこだわりなど空間を伝えることに適している。スマホでもパソコンでも同じように見えるサイトが作れるのもポイント。360度カメラを買ったはいいが持て余している人も多いので、いろんな店で使って活用してほしい」と呼び掛ける。