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恵方巻の受け付けがピーク 船場ゆかりの慣習、フレンチシェフ製や鯛入りも

「鯛専門店 徳ます」の店主・宇佐さん

「鯛専門店 徳ます」の店主・宇佐さん

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 3日の節分に向け、船場地域の飲食店でも恵方(えほう)巻の予約受付がピークを迎えている。

「フードスケープ・ベーカリー北浜 パンとスープ」のフレンチシェフ特製恵方巻

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 恵方巻は節分に食べる太巻きずしで、その年の吉をもたらす方向(恵方)に向けて1本丸ごと食べるという慣習。黙って願い事を念じながら食べると願いがかなうといわれている。起源は諸説あるが、江戸末期~明治初期にかけ、大阪船場の問屋街で商売繁盛や無病息災を願って食べたのが始まりともいわれる。今年の吉方は北北西。

 船場ではすし店のほか、他業種でも販売予約を受け付ける店舗が見られた。昨年11月に北浜にオープンしたベーカリーカフェ「foodscape! BAKERY(フードスケープ・ベーカリー) 北浜 パンとスープ」(中央区平野町1)でも販売。同店の森岡慎二さんは「国産牛のローストビーフなどが入っている。キッチン所属のフレンチシェフがこだわって作る恵方巻きを、ぜひ多くの人に楽しんでもらえたら」と話す。

 肥後橋の鯛(たい)料理店「鯛専門店 徳ます」(西区江戸堀1)では昨年は約60本を販売。今年は1月31日の時点で55本の予約が入り、店主の宇佐泰右さんは「今年は100本くらいになりそうだ」と予想する。宇佐さんは「うちは鯛の専門店なので、自家製の鯛のシーチキンや鯛の漬けをふんだんに入れている」と説明。「世の中では暗いニュースが続いているが、家で恵方巻きを食べて笑顔になってもらえたら」と期待を寄せる。

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