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津波の怖さを直観的に知らせる「浸水どうぶつものさし」、グッドデザイン賞受賞

通学路に設置された「浸水どうぶつものさし」

通学路に設置された「浸水どうぶつものさし」

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 大阪市西区に設置されている「浸水どうぶつものさし」がグッドデザイン賞を受賞した。

浸水の深さをあらわす7種類の動物

 グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会が毎年主催。2014年度は3601件が審査され、1258件が受賞した。対象は工業製品や建築物など。

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 「浸水どうぶつものさし」は西区が2013年度から始めた「文化・芸術の持つ創造性を生かしたまちづくり事業」の津波対策事業の一環で、大阪府立江之子島文化芸術創造センターと制作。南海トラフ巨大地震が起こった際に想定される津波浸水深を西区オリジナルサインで表示したもの。地盤の低い同区の防災対策の一環として作った。

 0.5~3.5メートルの7段階の深さを7種類の動物の体高で表現している。直感的に高さが把握でき、子どもたちや外国人の印象に残るデザインとなっている。この物差しは区内の小・中・高校を中心に14カ所に設置されており、実際の高さに貼ることで津波に対する区民の意識を高めることを目的としている。今後も設置箇所をさらに増やす予定だという。

 同センターではデザイナーや建築家など多くのクリエーターが活動しており、こうした創造性をまちづくりに生かすために、さまざまなジャンルのクリエーターから成るラウンドテーブルを立ち上げ、区が抱える課題をクリエーターと議論を重ねて解決することを試みている。その課題の一つとして津波対策を取り上げ、クリエーターらの協力により、九条北小学校児童との防災ワークショップを通じて得た気付きを基に、街の風景になじみつつ、子どもたちにも身近に感じてもらえるように動物キャラクターを使った浸水深サインをデザインしたという

 同区市民協働課安全安心担当課長の米澤一昭さんは「これから『浸水どうぶつものさし』の設置場所をもっと増やしていくことで、普段から皆さんの津波などの防災に対して啓発につながれば」と期待を寄せる。

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