イタリア料理店「ピアノピアーノ 肥後橋本店」（大阪市西区京町堀1、TEL 06-6448-5774）が4月、オープンして30周年を迎える。

季節感たっぷり、華やかな盛り付けの桜鯛のカルパッチョ

　創業者でオーナーシェフの村上卓央（たかお）さんは約40年前にイタリアで修業。当時日本ではまだイタリア料理は浸透しておらず、現地に渡った日本人の料理人はほとんどいなかったという。帰国後は神戸でレストランの立ち上げに携わった後、1991（平成3）年に同店をオープンした。店舗面積は30坪、席数は34席。

　ランチは3種類提供（900円・1,800円・3,500円）。ディナーはアラカルトが中心で、季節の食材を使った料理を日替わりで用意する。コースはおまかせAコース（3,800円）やBコース（5,500円）のほか、4月7日から5月7日までは、30周年記念の特別コース（8,000円）を提供するという。

　村上さんはこれまでの経歴について「ピザやデザート、バールなどイタリア料理のあらゆる分野に挑戦してきた」と振り返る。10年前までにはイタリア料理のほとんどのジャンルを紹介できたと言う。後進の育成にも力を入れ、これまでに手掛けた7店舗は各店のトップにのれん分けをしたと説明する。

　30年来の常連のほか、神戸時代のお客さまも訪れるという同店。村上さんは「常連さんが来てくださり全国にOBもいる。お客さんがいる限りこの店を守っていけたら」と笑顔を見せる。

　営業時間は11時30分～14時、17時30分～21時（大阪府の時短要請に従う）。日曜定休（祝日は営業）。新型コロナウイルス対策として間隔を開けて席を案内し、定期的に消毒や清掃、換気などを行う。