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大阪・本町の繊維企業「オーミケンシ」50種の試作重ね低糖質リゾット開発

食品事業部の松本さんと吉村さん

食品事業部の松本さんと吉村さん

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 大阪・本町にある繊維企業「オーミケンシ」(大阪市中央区南本町4)が、食品事業として「低糖質リゾット」を9月18日発売する。

袋のまま電子レンジで温め可能なリゾット

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 同社は1917(大正6)年創業、主に木材パルプを原料としたレーヨン綿・糸、生地を生産してきた。しかし今年5月、抜本的な事業再構築策として本業である繊維事業から撤退を発表している。

 レーヨンの原料は食品業界で一般的な素材として用いられる食物繊維のセルロースであることから、2015(平成27)年より食品事業として開発。これまで試験販売を重ねてきた食物繊維加工食品「ぷるんちゃん」麺・粒タイプの量産体制を整え、「リゾット」商品の販売にこぎ着けた。

 リゾットは和風、中華、チーズの3種。参考価格は248円(税別)、販売店は自社のネットショップや百貨店を予定している。

 管理栄養士の吉村さんは「糖質ゼロの『ぷるんちゃん』と玄米などを混ぜて1食180グラム当たり約20グラムの糖質に調整した。1年かけて50種以上の試作でとろみなどを研究し、食べ応えのあるリゾットを実現した」と話す。

 食品事業部の松本さんは「今後はお取扱店を増やしながら健康的な生活を目指す方に届けていきたい」と意気込む。

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