御堂筋のギンナンが成熟のシーズンを迎えるため、今年もギンナンを木から落とす作業が行われた。中央区では16日の深夜から作業が行われ、路上の整備が進んだ。
御堂筋は梅田から難波にかけて通るメーンストリートで総延長は約4.2キロ。44メートルの道路幅に4列のイチョウが街路樹として植わる。
大阪市では、イチョウ並木を維持管理する目的で「御堂筋イチョウ保育管理計画」を策定。健全に保存し、後世に残す取り組みを続けている。大阪市公園緑化部緑化課の園山美早紀(みさき)さんによると、「御堂筋のギンナンは、踏むと滑ったり臭いがきつかったりするので、定期的に落とす作業をしている」と話す。
御堂筋のイチョウは2014(平成26)年には総本数972本だったが、2018(平成30)年の台風21号により倒木などの被害が発生。大きな損傷を受けたイチョウは約80本。うち44本が植え替えられ、残りは剪定(せんてい)などの手入れで養生しているという。
イチョウは実をつける雌の木、つけない雄の木とあるが、植え替え時は景観を配慮して雄の木を植えている。園山さんは「雄と思って植えたら、成長してみたらギンナンがなって雌の木だったということもある」とエピソードを明かす。
ギンナンを落とす作業は毎年北区・中央区エリアで夜間に3日程度行われ、中央区では今年は18日が最終。