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大阪・湯木美術館でひな祭り特別展 本吉兆のひな人形を展示

高麗橋吉兆のひな人形(写真提供=湯木美術館)

高麗橋吉兆のひな人形(写真提供=湯木美術館)

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 湯木美術館(大阪市中央区平野町3、TEL 06-6203-0188)で2月19日、特別展「湯木吉兆庵の雛(ひな)道具-ひな祭りのしつらえと茶道具-」が始まった。

室内飾りも合わせて展示する

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 日本料理店「吉兆」の創業者で初代館長を務めた湯木貞一の茶の湯コレクションを収蔵、展示する湯木美術館。茶道関係者をはじめ、年間約7000人が訪れる。

 1987(昭和62)年の開館以来、ひな祭りをテーマに企画展示を行うのは今回が初めて。現在、「高麗橋 吉兆 本店」が改築工事で休店しているため、通常は店内に飾るひな人形を、美術館で特別に公開する話が持ち上がったことから開催が決まった。

 展示するひな人形は、京都の人形師、丸屋大木平蔵の作品で、京都の有職(ゆうそく)雛と江戸の古今雛の形式を受け継いで制作されたもの。平成改元時に全ての人形の衣替えを行っており、最上級の染織物が裏地にまで使われているという。

 雛人形だけでなく、室内飾りや季節感のある茶道具も含めて展示し、総点数は60点におよぶ。

 学芸員の内田彩加さんは「湯木貞一は、ひな道具の小さな器にその日出す料理と同じものを盛って、人形と共に飾り付けた。小さな料理と共に目で味わえるひな飾りからは、料理屋ならではの細やかな遊び心で楽しませようとする吉兆の心意気が感じられる」と解説する。

 「普段は茶道具を中心とした展示が多いが今回はひな祭りということで、幅広い方々に来館してもらい、湯木貞一が演出したひな祭りを感じてもらえたら」とも。

 開館時間は10時~16時30分(3月1日は19時まで)。月曜休館。入館料は、一般=700円、大学生=400円、高校生=300円。3月24日まで。

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