大阪のブックカフェと活版印刷所がコラボ商品、読書手帳を発売

読書手帳を手にするFOLK店主の吉村さん

読書手帳を手にするFOLK店主の吉村さん

  • 0

  •  

 大阪北浜にあるカフェを併設した古書店「FOLK old book store & restaurant」(大阪市中央区平野町1)が、旧西ドイツ製の活版印刷機を現役稼働させる「江戸堀印刷所」(大阪市西区江戸堀1)と共同で読書手帳を開発し、2月17日より販売を開始した。

1960年代に生産されたレトロ感漂う活版印刷機

[広告]

 「本屋さんがつくったオリジナル手帳」というキャッチコピーで発売された同手帳は、曜日のみ記されたフリータイプのスケジュール帳。カレンダーに読んだ本のタイトルを書き込める欄を設け、表紙を活版印刷で仕上げた。大きさは横120ミリ、縦200ミリ。16カ月分のカレンダーとフリーページを合わせて全64ページで、価格は1,080円。手帳のコンセプト企画をFOLK、製作を江戸堀印刷所、デザインを「高い山」が担当した。

 今回のコラボレーションは約半年前からスタート。双方を知る高い山社が仲介し、「ご近所同士だし、何か一緒にできないか」と、ギャラリースペースを持つFOLKで江戸堀印刷所のステーショナリーを展示販売するイベントを企画。新商品としてFOLKのオリジナル手帳を作ることになったという。イベントは3月1日に終了したが、手帳はFOLKで販売を続けていく。

 また、江戸堀印刷所ブランドのノート(810円)も販売を継続する。注文印刷を基本とする江戸堀印刷所は、期間限定イベント以外で物販を行っていなかった。今回のコラボレーションをきっかけにFOLKが初めての販売店となった。

  読書手帳を考案したFOLK店主の吉村さんは「表紙の質感を大事にした。活版印刷ならではの凹凸が重みを感じさせてくれる。日付を入れていないので、いつでも使い始めることができる。読んだ本のタイトルや感想など、後から見返しても楽しいはず。日記のような使い方もできるので、自由に使ってみてほしい」と呼び掛ける。

 江戸堀印刷所の宇賀神さんは「活版印刷は一枚一枚をフルカスタマイズできるものづくり。当社はもともと、活版印刷を通してものづくりを身近に感じてもらいたいとの思いでオープンした。ノートを手に取ってもらい、誰でも自分だけのオリジナルノートを作れるんだと知ってもらえれば」と話す。

 FOLKの営業時間は、飲食(1階)=11時30分~20時、物販(地下1階)=13時~20時(日曜はいずれも19時まで)。江戸堀印刷所の営業時間は11時~16時。土曜・日曜・祝日定休。

船場経済新聞VOTE

船場経済新聞エリアには、8つの駅があります。一番利用する駅を教えてください。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース