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「ひとり広報になっても大丈夫、ここにおいで」と呼びかけ=大阪・本町でテラスクの広報勉強会

元Chatwork(チャットワーク)広報の大崎弘子さんは、広報支援団体「テラスク」への思いや参加者からの質問に答え、広報同士でコミュニティーを築く重要性を強調した。 一問一答は以下の通り。 ー広報勉強会の目的は。 私たちが広報担当になった2010年代序盤は、広報の人材がそんなに多くなかった時代です。 広報はだいたい社内に1人。そして、独りじゃうまくいかない。 だからこそ広報で横のつながりをつくってもらえたらと思い、この広報勉強会を実施しました。 ーテラスクとは。 メンバーたちは、2011年ごろから協力し合って広報をやってきましたが、新型コロナ禍が社会環境に大きな影響を及ぼす中、改めて「関西で企業の魅力を伝える広報をサポートしたい」と、2020年12月に「ユニット」という形で結成しました。 気軽に訪れられるテラスのような場所で、スクスク育ったり、スクールを開催したり、広報担当者を「照らし」たりしていければいいなと思っています。 もし社内で一人きりの広報になっても大丈夫です。テラスクに来てください。 ー広報の仕事とは。 広報を端的に表現すると「良いうわさをつくる」ことだと思います。 自分の商品やサービスを絶対に使わない人に、自社や商品、サービスに興味を持ってもらうようなイメージです。 プレスリリースを書き慣れていないときは、自分のお母さんやおばあちゃんに「仕事何やっとんや?」とか「どんなもん売っとるんや?」って聞かれたときに答えるイメージをすると良いのではないでしょうか。 間違ってもセールストークは出てこないでしょう。 対極にあるのが、「お店開いたんですよ、今なら何割引!」という呼びかけです。 広告に触れて生きてきたので、頭が広告になっている人がほとんどだと感じています。 ー横のつながりづくりにこだわっている。 広報の中でもメディアPRの際は、横のつながりがとても大事です。 メディアの方へ情報をお持ちする際、1社だけでは取り上げられにくいです。 企業の営業部の視点から考えればライバルでも、広報という軸で見ると全ての会社と協力できると考えています。 横のつながりを築くため、ぜひこういう勉強会に来てください。 つながった人から、メディアの方とのランチやディナーに「よかったら来ませんか」と呼ばれる人になってください。 ーそうした場でのメディアとの関係づくりのポイントは。 間違ってもセールスはしないでください。 「あそこには近寄らないでおこう」となります。 また、交流や一度掲載された後、近況報告で連絡して返事が来なくても落ち込まないでください。 メディアの方は大変忙しいですし、一度掲載した企業を何度も載せるのは難しいです。 そこで私の場合は、こうしたメディア交流会に合わせて、お誘いの連絡をするようにしています。 メディアの方にとっても、新たな企業との出会いや新しい情報を得られる機会になると考えるためです。 こうしたやりとりを通して信頼関係を築いていくのが大切です。 (写真提供=三好沙季さん)

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広報担当者を対象にした勉強会が7月11日、中央会計セミナールーム(大阪市中央区備後町3)で開かれた。

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