大阪・北浜に7月2日、ガラス瓶専門店「CuteGlass Shop and Gallery(キュートグラス ショップ アンド ギャラリー)」(大阪市中央区伏見町2、TEL 06-6226-8360)がオープンした。
ガラス瓶の製造販売を行う「日本精工硝子」(北区長柄西1)が、ガラス瓶普及広報活動の一環として開店した同店。大正時代に建てられたという木造家屋「宗田家住宅」を一部改装・復元し、同社が製造するガラス瓶やスキンケア化粧品の販売店と、ガラス瓶の歴史を展示するギャラリーを兼ねる施設にリニューアルした。
小西慈郎社長は「当社は1895(明治28)年に創業し、ずっとガラス瓶を製造してきた。瓶メーカー直営のガラス瓶専門店は全国的に珍しく、例を見ない試み」と話す。
自社製の透明ガラス瓶は、常時約120種類をそろえる。価格は1本約100円~600円程度で、全ての瓶を1本から販売する。
自社開発のスキンケア化粧品「CuteGlass」シリーズはこれまでネット通販限定の販売で、今回が初の実店舗出店。化粧水(110ミリ=7,020円)、美容液(28ミリ=7,560円)、洗顔料(150グラム=5,940円)などをそろえる。取締役の小西智香さんは「使用感や香りなど、実際に手に取って試してほしい」と呼び掛ける。
ギャラリーでは、同社が持つ歴史・文化的に価値あるガラス瓶などの企画展示を行う。紫外線を当てると蛍光緑に光る「ウランガラス」の瓶や、「日本で初めて大量生産されたと言われるビール瓶」、ガラス製の「ハエ取り器」「目薬瓶」「香水瓶」などの貴重なガラス瓶を展示する。展示内容は3カ月に1度入れ替える予定。
智香さんは「近隣企業で働く骨董品や歴史好きのサラリーマンや、デザイナー、個人ギャラリーのオーナーなど、さまざまな方が来店している。昨年から流行する、ガラス瓶に詰めた植物標本『ハーバリウム』作りの講師がガラス瓶をまとめ買いしていくことも」と話す。
慈郎社長は「当社のガラス瓶は一般的な瓶よりも透明度が高く、植物の美しさを引き出すハーバリウム向けの瓶としても広く活用されている。過去の歴史と共に、ガラス瓶の新しい魅力も伝えていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。