大阪商工会議所(大阪市中央区本町橋2)に代表事務局を置く「食の都・大阪」推進会議が、「第9回 食の都・大阪グランプリ」の作品を募集している。
大阪府内の店舗やメーカーで働くプロ料理人・パティシエを対象とする同コンテストは、2010年から毎年開催している。テーマは「飲食店などで通常提供できる『大阪らしい』料理・スイーツ」。1人分の想定売価は800円~3,000円、原価率は35%以下に設定する。
エントリー部門は「和食・日本料理部門」「洋食・西洋料理部門」「中国・韓国・アジア料理部門」「デザート・和洋菓子部門」の4つ。1人で複数部門への応募や、同一部門への複数作品の応募も可能という。
グランプリ受賞作には賞金100万円(本人に90万円、店に10万円)、部門別優勝は各10万円、決勝に進出した作品に贈る優秀賞は各1万円を贈呈する。受賞者・店は、来年2月開催予定の「食の都・レストランウィーク」への参加資格を得る。
審査委員長は、雑誌「あまから手帖」の編集顧問である門上武司さんが務める。特別審査委員には、タレントで「大阪産(もん)PR大使」のハイヒール・モモコさん、大阪外食産業協会の荻原奨会長、近畿大学の有路昌彦教授の3人が参加する。
審査委員には、洋菓子店「Seiichiro, NISHIZONO」(西区京町堀)の西園誠一郎オーナーシェフ、フランス料理店「アニエルドール」(西区西本町)の藤田晃成オーナーシェフ、大阪ガスクッキングスクールの山本一恵統括プロデューサーなど、大阪にゆかりある料理人や大学教授などが並ぶ。
決勝は辻学園調理・製菓専門学校(北区西天満)で、10月28日に行う。会場で制限時間内に審査員6人分の作品を調理し、審査員は別室で試食審査する。
大阪商工会議所 流通・サービス産業部の吉村美年子課長は「毎年ブラインド方式を採用し、店名・シェフ名は見せず審査するが、今年から決勝では名前は隠したまま、調理する本人が審査員に思いを話す時間を設ける。トーク力も加味することで、大阪の『名物料理人、料理店』の輩出につながれば」と話す。
募集は専用の「作品シート」を記入し、郵送で受け付ける。応募締め切りは8月10日。