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船場・御堂筋の防災・減災拠点を調査-危険箇所を見つけながら街歩き

南御堂から出発する調査メンバー

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 南御堂同朋会館(大阪市中央区久太郎町4)で6月6日、第4回船場減災シンポジウム「船場・本町で “減災とBCP” を考える」が開催される。これに先駆け、5月24日に「船場・本町 減災拠点探し まち歩き」が船場・御堂筋かいわいで行われた。主催は船場減災展実行委員会。

第4回船場減災展シンポジウム

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 同イベントでは、近畿で巨大地震などの大災害が発生した場合、大阪の中心地区「船場・本町」が真っ先にビジネスを再開し大阪復興の中枢になると考え、「自助・共助」の視点から、何を準備し拠点整備をしておくべきかなどをテーマに実際に街を散策。減災(災害時の被害を最小化するための取り組み)やBCP(事業継続計画)に日頃から関心を持つ、船場・本町エリアのワーカー・企業・市民と専門分野の大学関係者が参加した。

 南御堂山門を出発し、坐摩神社、地下鉄本町駅、船場センタービル、船場心斎橋商店街を歩きながら、重点箇所・ハザード箇所を確認。本町駅は、御堂筋線・中央線・四ツ橋線が乗り入れ、広くて複雑な構造になっているほか、地上への出入り口がオフィスビルや船場センタービルに連結している箇所は休日や時間帯によっては閉鎖されており緊急避難できない場合があるなどの問題点がある。放置自転車などが多い地点もあり、いざという時の逃げ道をふさぐ恐れがあることも分かった。重点箇所、ハザード箇所を調査・写真撮影し、その後参加者全員でマッピングし情報や意見を交わした。

 関西大学社会安全部准教授の越山健治さんは「船場地区は、大阪の“へそ”。大災害の際は、繁華街と違って冷静に立ち直ることができると考えられる。そのためにも、このようなイベントを通して情報の共有が必要」と話す。

 シンポジウムは参加無料。申し込み・問い合わせは中央区役所市民協働課(TEL 06-6264-8283)まで。

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