大阪経済大学北浜キャンパス(大阪市中央区北浜1)で5月21日、「経済学カフェ」が初めて開かれた。
コーヒーを飲みながら、リラックスしてディスカッションする経済学カフェ
今回のテーマは「アベノミクスを評価する~学術理論と経済指標から~」。アベノミクスといわれる経済政策を検証し、生活に密着している消費税増税がどのように経済に影響を与えるかを予測していく内容。第1部は講義形式で、第2部ではディスカッションを行った。講義を踏まえて、コーヒー片手にリラックスしながらも白熱した議論が繰り広げられた。
参加者は50~60代の男女。会社員の男性からは、「景気が良くなったと世間では言われるが、実感が無い」という感想や、自営業者の男性からは補助金を活用して設備の更新ができたという現状報告など、それぞれの立場での意見が飛び交った。併せて、正規・非正規雇用で格差社会が進むことや、原発問題やエネルギー政策の方針がはっきりしないことなどの問題提起まで話が広がった。
講師を務めた同大准教授の山口雅生さんは「受講者の皆さんが熱心で、経済に関心が強い。日本の先行きを心配しているように感じた。自分の経済学の知識を皆さんに伝えたいし、逆に皆さんの実体験に基づく情報を得られた」と振り返る。
次回の開催は秋を予定。