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大阪・道修町の少彦名神社 26年ぶり宮司交代

「少彦名神社」新宮司の別所賢一さん

「少彦名神社」新宮司の別所賢一さん

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 大阪・北浜の少彦名神社(大阪市中央区道修町2、TEL 06-6231-6958)で、別所賢一さんが宮司に、別所俊顕(としあき)さんが名誉宮司に就任した。宮司交代は26年ぶり。

名誉宮司・宮司の就任披露パーティーの様子

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 地域住民から「神農(しんのう)さん」と呼ばれ、日本医薬総鎮守、病気平癒・健康成就の社として信仰を集める同神社。神社のある道修町は、江戸時代に清(しん)やオランダからの薬が一手に集まる流通拠点となった。現在でも製薬企業の本社などが立ち並び、「医薬の町」として知られている。

 これまで宮司を務めていた別所俊顕さんは、地元・道修町の生まれ。神職に就いて50年、同神社の宮司には1989年4月に就任した。1997年に同町の薬業関係資料を集めた「くすりの道修町資料館」を開館。貴重な文書約3万5000点を展示しており、大阪市の有形文化財に指定され、来館者数は10万人を突破している。現在は、船場地区HOPEゾーン協議会事務局長、e-よこ会(東横堀川水辺再生協議会)会長、大阪府登録文化財所有者の会副会長なども務めながら、積極的に地域貢献を目的とした活動をしている。

 新宮司に就任した別所賢一さんは1972年生まれで、別所俊顕さんは父に当たる。皇學館大學文学部卒業後、「今宮戎(いまみやえびす)神社」の権禰宜(ごんねぎ)、2012年から少彦名神社の禰宜(ねぎ)を務めた。大阪の祭りは、1月に今宮戎(いまみやえびす)の「えべっさん」から始まり、11月末に開催される同神社の「神農祭」が止めの祭りといわれており、その2つの祭りを神職として経験していることから、新宮司としての周囲の期待が集まっている。

 新宮司就任に当たって、別所賢一さんは「医薬品業界を中心とした崇敬者はもとより、健康を願う世間一般の崇敬者を増やし、船場地区を中心に新しい住民の皆さまにも親しみのある神社としていきたい」と抱負を語る。「道修町通りの電線地中化を進めて参りたい」と父親譲りの地域貢献への意欲も見せた。

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