器と雑貨の店「dandeliOn(ダンデライオン)」(大阪市西区阿波座1、TEL 050-7110-1217)が3月4日、大阪・本町に移転オープンした。
店は2018(平成30)年7月27日、靱公園近くの靱本町一丁目でオープン。作家物の陶芸作品や雑貨を展示販売する。店主の野田啓介さんは生活用品に美しさを見出した思想家・柳宗悦の「民藝運動」に興味があったことから、脱サラして開業したという。
扱う作品は関西の陶芸作家のほか、野田さんの出身地・熊本や九州の作家ものが中心。野田さんが窯元や工房に足を運ぶなどをして作家と直接会い、展示作品を選定するという。「作り手の人柄も一緒に伝えたい」と力を込める。
来店客は作家のSNSを見て来たというファンのほか、近隣の人も足を運ぶという。「普段は女性客が多いが、今の展示はぐいのみなどの酒器が多いためか男性客も多い」と話す。前店では「天草ボタン」という磁器で作ったボタンの展示の反響が大きかったと明かす。
ダンデライオンとは英語でタンポポという意味。「綿毛のように作家の器が各家庭に行き、花が咲くように生活に彩りを添えてほしい」という思いを込めたという。「忙しい時代だからこそ手作りの物の温かみを伝えたい。ゆっくりする時間にそばに寄り添う器を提供できたら」と意欲を見せる。
営業時間・店休日は展示により異なる(ホームページで要確認)。