大阪府では1月14日、コロナウイルス感染の急速な拡大により緊急事態宣言が再発令された。府は飲食店やカラオケボックスなどの営業時間は20時まで、酒類の提供は19時までを要請。事業者に向けては「出勤者数の7割削減」を要請する。
船場エリアの商業施設では、飲食店以外でも営業時間短縮の動きが広がった。ショッピングビル「淀屋橋odona」の地下1階ファミリーマートは20時までの営業に変更。「紀伊国屋書店 本町店」は平日の営業時間を21時から20時に繰り上げる。
淀屋橋で昨年ワインバーをオープンした店主は「東京に緊急事態宣言が出たことで、大阪も出ることは覚悟していた」と明かす。「飲食店といっても、感染危険度の高い業態とそうでないところがある。また20時以降に外食が必要という人もいる。一律で規制するのはどうか」と疑問を投げ掛ける。同店では夜の来客数が減る予想から、ビールの提供を生ではなく瓶に変更するという。
本町の保険会社に勤務する管理職の男性は「緊急事態宣言初日、朝の通勤電車の人が減ったという印象はなかった」と明かす。同社ではコロナウイルス感染拡大以降、社内の専用端末にZoomを搭載するなどインフラ整備を推進。「コロナ禍を受け、ITのスキルなど多様な引き出しを持つ必要性を感じている」と明かす。「今、習得しているスキルはコロナ以降も役立つものなので、収束以降も武器にしていけたら」と期待を寄せる。
緊急事態宣言は2月7日まで。