年明け最初の取引を祝う式典「大発会(だいはっかい)」が1月4日、大阪・北浜の大阪取引所(大阪市中央区北浜1)で行われた。
今年はコロナ対策のため規模を縮小。例年参加者は200~250人というが、今年は約20人が列席。恒例の晴れ着姿の女性の参加はなく、近隣の証券会社の社長や役員らがソーシャルディスタンスを保って参列した。
年頭のあいさつで山道裕己社長は「今後もコロナ対策と経済活動の両立は引き続き大きな課題」と力を込め、「英語で牛は『ブル』。上げ相場を意味するので、いろいろなリスクや変化を乗り越えて、良い一年になるように祈念したい」と結んだ。
あいさつの後は万歳三唱と、「大株(だいかぶ)締め」が行われた。「うーちまひょ、もひとつせ、いおうて三度」という独特の唱和で拍子木を打つこの掛け声は、江戸時代の米市場でも行われたという。吹き抜けの会場に鳴り響き、集まった参加者が今年の市場活況を祈願した。