企画展「新・大阪長屋展」が6月13日、大阪・本町の「トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム」(大阪市中央区久太郎町4、TEL 06-6241-1040)で始まった。
北堀江に事務所を構える建築家の高橋啓さんが、大阪の都市住宅を代表する型である「大阪長屋」を現代的にアレンジした住宅の建築デザイン20パターンの間取り図や模型を展示する。
高橋さんは「大阪では長屋が都市住宅の主役として、終戦時まで一貫して建て続けられてきた。長い年月で、塀で囲われた表庭など大阪特有の型も生まれた。こうした長屋の型を現代的にアレンジし、狭い敷地でも庭から自然を取り入れた豊かな生活ができる住宅を設計した」と話す。
高橋さんが今回設計した住宅は全て3階建ての一戸建て住宅。敷地面積は16坪~50坪で、縮尺50分の1サイズの模型と間取り図、各階の模型写真などを展示する。それぞれ通り庭や裏庭、壁に囲まれた表庭など、長屋の要素を取り入れた庭を持つ間取りになっている。
トーヨーキッチンスタイルの原一孝さんは「当ショールームでは未来型のコンパクトなキッチンを提案しており、高橋さんが設計する新しい大阪長屋のコンセプトともマッチしている」と話す。
高橋さんは「衣食住の中で『住』だけが大阪で楽しまれていないと感じる。東京オリンピックや2025年の大阪万博、その先の未来へ向け、大阪の中心であるこの会場から豊かな『住』の提案をしていきたい」と意気込む。
開館時間は11時~19時。水曜休館。入場無料。6月30日まで。