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関西電力、大阪・北船場で自動走行サービスの実証実験 公道活用

「iino」から手を振り挨拶を交わす人々

「iino」から手を振り挨拶を交わす人々

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 関西電力が行う自動走行モビリティサービス「iino(イイノ)」の実証実験が5月25日、北浜~本町の北船場エリアで行われた。

高麗橋通での無人走行実験の様子

 大阪府下の公道で自動運転車の走行実験が行われるのは初めて。「iino」は、時速1~5キロの低速走行を特徴とし、「単なる移動ではない」モビリティサービスを目指している。これまで、大阪城公園や私有地など、道路交通法が適用されない場所での実験を行ってきた。

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 今回の実験は、まち歩きイベント「北船場茶論」の企画の一つとして実施した。無人走行を行ったのは2カ所。本町ガーデンシティ前と、公道実験の許可が下りた高麗橋通の一部、100メートル足らずの距離だったが、乗り込んだ人々は歓声を上げ、周囲を眺めて楽しんだ。

 道修町付近では有人走行で巡回した。落語家の桂弥太郎さんがMC役として同乗し、移動中の時間を楽しませた。通りすがりの店舗とのコミュニケーションを楽しむコンテンツを仕込んだタブレット端末を搭載し、乗車した人とまちの人があいさつを交わす光景も多く見られた。

 北船場茶論をプロデュースする「ケイオス」(北浜2)の澤田充さんは「歩くスピードで動くのが面白いところ。iinoに乗れば街の見方が変わり、街の再発見につながる可能性がある」と期待を寄せる。

 「iino」のプロジェクトリーダーを務める関西電力の嶋田悠介さんは、同実験の目的について、「人や自転車が入り交じる場所で、歩行者を認識し回避する技術の検証が一つ。もう一つは、街を面白くするモビリティの可能性を確認したかった」と話す。

 「船場地域の方々は、まちへの思いが強い。未来のまちをつくる主役は、自治体や企業ではなく、まちの人々だと実感した」と続け、実験を振り返った。

 同社では今後も実用化に向けた検証を重ねていく計画という。

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