「北御堂ミュージアム」が1月9日、大阪・御堂筋沿いの北御堂(大阪市中央区本町4、TEL 06-6261-6796)にオープンした。
西本願寺(京都府京都市)別院の同所が、本願寺や浄土真宗と大阪の関わりなどの歴史について社会的認知の向上を目的として山門下1階部分に開いた。同所は2016年4月から同ミュージアム増設と共に耐震補強やエレベーター設置、納骨堂の増設などの改修工事を行っていた。
館内には大阪と本願寺の歴史年表、16世紀の大坂を描いた「大パノラマ図」、同時代を再現した「大坂本願寺・寺内町復元模型」、約10分間の映像「大阪の地と北御堂」上映、北御堂ゆかりの資料などを展示する。
監修に携わった大阪歴史博物館の大澤研一学芸課長は「これまで謎の多かった『大坂本願寺』の復元模型を最新の学術研究に基づいて新たに製作した。大阪の歴史は浄土真宗抜きに語れない。本願寺と大阪の歴史・街とのつながりを多くの人に知ってもらえれば」と話す。
輪番の木下慶心さんは「2025年の大阪万博開催に向け、一人でも多くの大阪人が大阪の歴史を知るべきと考える。大阪の歴史における多くの重要場面に本願寺と浄土真宗があり、商都大阪の礎を築いたことを知ってほしい」と話す。
開館時間は10時~16時。入館無料。