大阪企業家ミュージアム(大阪市中央区本町1、TEL 06-4964-7601)で現在、没後130年企画「大阪の恩人・五代友厚」特別展示が開催されている。
「大阪商工会議所」(本町橋2)が運営する同施設は、企業家精神の高揚・伝承を通じた次代の人材育成を目的としている。常設エリアでは「江崎グリコ」の江崎利一や「パナソニック」の松下幸之助両氏ら、大阪を舞台に活躍した企業家たちを紹介。年に数回、テーマを決めて特別展示を行っている。
同商工会議所初代会頭の五代友厚は、大阪経済の近代化に力を尽くしたことで知られる。明治維新の混乱で衰退した大阪経済の復興に努め、家業に固執する大阪の商人たちを説得し多くのジョイント・ベンチャーを興した。市内には同商工会議所や北浜の「大阪取引所」(北浜1)などに友厚の功績をたたえた銅像が残る。
友厚が大阪を繁栄に導く様子は、NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」でも描かれている。同施設の館長・宮本又郎さんはドラマの時代考証を担当する一人。
会場では、「サポートさん」と呼ばれる黄色いエプロンを身に着けたスタッフが、ドラマの中の「五代さま」を求めて来場する朝ドラ視聴者にドラマと実際の違いなどを解説する。
開催時間は10時~17時。入館料は300円。12月18日まで。