大阪市中央区役所(大阪市中央区久太郎町1)が、同区内にある駐輪場の場所や料金を案内する「ちゅうりんマップ」を更新し、6月1日にホームページで公開した。
改正道路交通法の施行であらためて注目されている自転車の交通ルール。放置自転車に悩まされてきた同区では、「ちゃんとはしろう、ちゃんととめよう」をキャッチフレーズに、地域住民や商店会などと協働で自転車の適正利用を推進してきた。大阪市建設局の調査によると、同区内の駅周辺の放置自転車台数は、2012年から2015年の3年間で2481台から965台へ約40%に減少したという(各年2月現在の台数を比較)。
今回公開された「ちゅうりんマップ」は2010年に初めて作製され、今年で5回目の更新。放置自転車だけでなく、自転車利用者のルール・マナー違反の解消も目指している。発行部数は2万部。
地図には、同区および隣接区(一部)にある駐輪場の場所、料金、利用時間などの案内を中心に、自転車等放置禁止区域や自転車事故が多いエリア、自転車通行禁止道路などを色分けして示している。
地図以外に、「自転車安全利用五則」などの自転車走行ルールや違反時の罰則、子どもを同乗させた自転車でミナミの繁華街を走行する体験リポート、会員制駐輪場など民間企業の取り組みを掲載。「南向きの一方通行である御堂筋を、自転車で北へ向かうにはどこを走ったらいいか」といった疑問に答えるコラムも。
同区市民協働課の担当者は「中央区内にお住まいの方に限らず来街の方にも向けて、自転車の適正な駐輪、安全な走行に参考になる情報を掲載した。読み手により分かりやすく、興味を持っていただくために、これからも関係各所の意見を取り入れながら、趣向を凝らしたマップを作成していきたい」と話す。
同区ホームページからダウンロードできるほか、同区役所の窓口や淀屋橋odona(中央区今橋4)内のアイ・スポットなどで配布している。