プレスリリース

杭全神社所蔵「剣 銘 國永」を初公開します

リリース発行企業:地方独立行政法人大阪市博物館機構

情報提供:


剣 銘 國永 平安時代 杭全神社所蔵(写真提供:杭全神社、撮影:野田正明)

 杭全神社(大阪市平野区平野宮町2-1-67)は、貞観4年(862)に牛頭天王(ごずてんのう)を勧請したのが創建とされ、以来平野郷の氏神として崇敬を集めてきました。重要文化財に指定される本殿や、国内唯一の現存例とされる連歌所を有し、平野郷の歴史と文化を今に伝えます。 
 
 今回公開する剣は、令和3年(2021)8月に神社境内にある土蔵(築300年)を整理する過程で発見されました。発見時には錆に覆われた状態であったため、より子細な検分のため、クラウドファンディングによる資金調達により研磨事業を行い、令和7年(2025)11月の研磨完了後、東京藝術大学名誉教授の原田一敏氏による検分を行いました。
 その結果、銘の書体、鏨(たがね)づかいが五条国永の他の作例とほぼ一致すること、また鍛えや刃文から判断して中世以降のものではないことが明らかであることなどから、平安時代の五条国永の作と考えて矛盾がないとの結論が呈されました。その後本作は、作品保全上の観点から大阪歴史博物館に寄託されています。

 五条国永は名高い刀工でありながら、真作として知られるものは御物や重要文化財など数口しかなく、本作の発見により、国永の銘字や作風研究が大きく発展することが期待されます。

 なお本作は令和8年10月末に、クラウドファンディング寄付者へお披露目されましたが、一般公開としては今回が初の機会となるものです。

※実際の銘文は旧字体の「國」字を用いた「國永」であり、「五條」「國永」と表記することもありますが、今回の展示に関連する資料では、銘文紹介の際にのみ「國永」表記とし、地の文では新仮名遣いの「五条」「国永」で統一表記とします。

公開作品

剣 銘 國永(けん めい くになが) 平安時代 杭全神社所蔵
国永は、御物の鶴丸国永(宮内庁蔵)の作者として知られ、三条宗近を祖とする三条派に連なる、平安時代の山城国(現在の京都府)の刀匠です。京都・五条に居住したとされることから、「五条国永」と呼ばれます。
現在、国永の作として知られる刀剣には、御物の鶴丸国永、重要文化財の剣(個人蔵)、伊勢神宮所蔵の太刀などが知られますが、本作はこのうちの重要文化財の剣と、その上品な姿形が通じます。
全長は26.4センチあります。
(写真提供:杭全神社、撮影:野田正明)

表

裏

関連行事

◆講演会「杭全神社の五条國永―三条宗近の流れ」
- 講師:原田一敏 氏(東京藝術大学名誉教授、ふくやま美術館館長)
- 日時:令和9年(2027)2月7日(日)午後1時30分〜3時(午後1時より受付開始)
- 会場:大阪歴史博物館 4階 講堂
- 定員:250名
- 参加費:1,000円
- 参加方法:インターネットによる事前申し込み(先着順)
令和9年(2027)1月6日(水)午前9時30分より申し込み受付予定

※詳細につきましては、後日、当館ホームページ(https://www.osakamushis.jp/)等にて、ご案内します。

展示概要

- 名称:杭全神社所蔵「剣 銘 國永」の公開
- 主催:大阪歴史博物館
- 会期:令和9年(2027)1月6日(水)〜2月23日(火・祝)
- 休館日:火曜日 ※ただし、2月23日(火・祝)は開館
- 開館時間:午前9時30分〜午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
- 会場:大阪歴史博物館 7階 常設展示室 特設ケース
〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
電話 06-6946-5728  ファックス 06-6946-2662
https://www.osakamushis.jp/
(最寄駅)
Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅2.・9.号出口
大阪シティバス「馬場町」バス停前
- 観覧料:常設展示観覧料でご覧になれます。
大人600円(540円)、高校生・大学生400円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料

発見、研磨、鑑定に至る経緯についての問い合わせ

(連絡先)杭全神社
電話 06-6791-0208  FAX 06-6791-0099

博物館での取材

展示の取材をご希望の場合は、事前に下記担当までご連絡ください。
(連絡先)大阪歴史博物館 企画広報課 企画広報係   
電話 06-6946-5728  ファックス 06-6946-2662

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