プレスリリース

タカミヤ、経年仮設機材の安全性を「可視化」 強度数値データに基づく独自の安全基準を設定し、新たな管理フローを構築

リリース発行企業:株式会社タカミヤ

情報提供:

足場をはじめとする建設業界のプラットフォーマーとして、業界課題に革新的なソリューションを創造しつづける株式会社タカミヤ(以下タカミヤ、大阪本社:大阪市北区、東京本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:高宮一雅)は、経年仮設機材の安全性(強度・耐久性)を、実大試験機による定期試験で数値化し、独自の安全基準を設定します。また、この基準に合格した安全性の高い機材のみを、全国29カ所の機材拠点(機材Base)から現場に提供する仕組みとして「経年機材管理フロー」を構築しました。

今後は、製造年度や部材別に経年劣化の傾向をデータとして蓄積・分析し、整備・開発へのフィードバックまで行うデータ運用も可能となります。
業界で初めて(*1) 経年機材の強度データを製造年ごとに開示し、データを活用して高品質な機材を提供することで、建設現場における労働災害リスクの低減に貢献します。

*1 タカミヤ調べ、2025年5月末時点、日本国内の建設業界内での調査


(左)実大試験機 (右)強度試験の数値イメージ図


■建設業界の労働災害ゼロを目指し、独自の安全基準を設定
建設業界における労働災害は、依然として深刻な社会課題です。厚生労働省によると、2023年に建設業で発生した死亡災害は223件に上り、全産業の約3割(29.5%)を占めています(*2)。中でも「墜落・転落」が原因の事故が最も多く、全体の38.5%を占めています(*3)。

仮設機材の品質は作業者の安全を支える重要な要素ですが、機材の使用可能年数について明確に定められた規格はなく、その管理方法は各事業者に委ねられているのが現状です。タカミヤでは、経年機材の劣化について「見た目だけでは分からない」という課題意識のもと、実際の仮設機材と同じ条件で強度を測定できる試験装置(実大試験機)を導入し、数値に基づく独自の安全基準を設定します。


研究開発拠点であるTakamiya Lab. West(兵庫県尼崎市)に設置されている実大試験機



試験機による定期試験で安全性を可視化し、経年機材を高品質で維持管理


(出典)*2・3: 厚生労働省「令和5年労働災害発生状況の分析等」



■安全性の可視化により、現場の運営効率向上にも貢献
本取り組みにより、建設現場で使用される経年機材の安全性を数値化し、従来以上に信頼性の高い機材を提供することが可能となりました。 既に一定の品質基準を満たしている機材に、客観的で明確な安全性の裏付けが加わることで、現場からの信頼獲得につながる新たな付加価値が生まれます。

また、事故や不具合の未然防止によって、工期の遅延リスクを軽減し、人材確保や再施工にかかるコストの削減にも繋がるなど、現場全体の運営効率の向上に寄与します。単なる品質管理の枠を超え、施工の「信頼性」や「生産性」そのものを支える仕組みとして、建設業界に新たな安心基準を提示します。



■全国に高品質な機材を届ける「経年機材管理フロー」
タカミヤでは、試験結果に基づき、独自基準に合格した安全性の高い機材のみを、全国29カ所の機材拠点(機材Base)にて提供する「経年機材管理フロー」を構築しています。この管理フローは4ステップで構成されており、どの現場においても高品質な機材を提供する体制を整備することで、建設現場の安全性向上に貢献します。

また、製造年度や部材ごとの強度数値をデータで蓄積することで、劣化傾向の分析も可能となります。今後この分析データは、整備や製品開発へのフィードバックとしても活用予定です。


経年機材管理フローの4ステップ


「タカミヤの経年機材管理」についての詳細は、以下のランディングページよりご確認ください。
https://www.takamiya.co/safety/



■「経年機材管理フロー」は「タカミヤプラットフォーム」の一環
タカミヤは建設業の深刻な人手不足・コスト高などの問題に対応するため、建設ソリューション群「タカミヤプラットフォーム」を提供しています。足場等の仮設機材の調達・運用マーケットプレイス提供やデジタル設計支援等のデジタル化にはじまり、鳶職人に特化した無料の求人サイトまで、多岐にわたるソリューションを統合しています。
今回の「経年機材管理フロー」もその一環として、建設業界の安全性向上などに貢献します。




主なサービス内容
- 「OPERA」:建設DXの入口。仮設機材の24時間WEB注文などをはじめとしたプラットフォームポータルです。業務をデジタル化し、効率性を大幅に向上させます。
- 「OPE-MANE(オペマネ)」:建設現場の機材管理委託サービスです。顧客が購入した足場機材の管理・整備を代行。足場の運用状況も確認可能です。ATMの感覚で、全国の機材Baseから足場機材を引き出して利用できます。
「Iq-Bid」:足場のリアルタイムマーケット。次世代足場「Iqシステム」という保有資産の運用状況や市場価格を確認しながら、ユーザー同士で自由に売買できます。
- 「タカミヤのBIM/CIM」:3Dレーザースキャナーで仮設工事の設計を効率化させることができます。また、3D図面を共有・更新活用することで、建築物の情報を一元管理します。
- 「Tobira」:鳶職人に特化した求人サイトです。人手不足の解消を支援し、業界全体の採用効率向上が可能です。
- 「タカミヤの安全教育」:墜落や落下時の衝撃数値の可視化など、バーチャルと実体感を融合した最先端の足場教育プログラムを提供します。


これにより、タカミヤは建設業界のコスト削減、人材不足の解消、安全性向上、業務効率化を推進し、業界全体の生産性向上に貢献します。


■株式会社タカミヤについて
建設現場で使われる仮設機材をはじめとする、住宅用機材、構造機材、農業用ハウス、防災用ダムなど多彩な製品について、開発・製造から、販売、レンタル、設計、施工までトータルにサービスを提供しています。
技術革新を通じて付加価値の高い製品やサービスを生み出し、地下工事から超高層建物、高速道路、橋、農業、自然災害対策分野など、さまざまな「現場」の安全性・施工性を向上させ、業界の発展に貢献しています。

社名   :株式会社タカミヤ
代表   :高宮 一雅
本社所在地:大阪市北区大深町 3-1 グランフロント大阪 タワーB 27階
     :東京都中央区日本橋3-10-5 オンワードパークビルディング12階
URL   :https://corp.takamiya.co/
設立   :1969年6月21日
資本金  :10億 5,214万円
従業員数 :771名(連結従業員数 1,392名)
事業内容 :仮設機材の開発、製造、販売及びレンタル、仮設工事の計画、設計、施工

  • はてなブックマークに追加

船場経済新聞VOTE

船場経済新聞エリアには、8つの駅があります。一番利用する駅を教えてください。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース