JAPAN CRAFT EXPO2025 キービジュアル

　一般社団法人日本工芸産地協会（所在地：奈良県奈良市、代表理事会長　能作克治）は、読売新聞社と共催で、2025年6月16日（月）から18日（水）まで、大阪・関西万博会場内EXPOメッセ「WASSE」（大阪市此花区夢洲）にて、全国20の工芸産地と3つの特別企画が一堂に集う体験型博覧会「JAPAN CRAFT EXPO 2025」を開催いたします。2021年・2023年と万博記念公園にてプレ開催を重ねたのち、今回ついに“本開催”として世界に向けて発信する試みです。

JAPAN CRAFT EXPO 日本工芸産地博覧会 in 大阪・関西万博2025

会期：2025年6月16日（月）～18日（水）
　　　※9:00～21:00（最終日18:00まで）
会場：EXPOメッセ「WASSE」（大阪・関西万博会場内：大阪市此花区夢洲）
入場料：無料（ただし大阪・関西万博会場への入場にチケット代が必要です）
内容：日本全国の工芸品の展示・販売、体験・実演
出展：工芸ブランド20社、特別出展3団体
WEBサイト：https://kougei-sunchi.or.jp/expo/
■ コンセプト
手が語る、時を超える、旅へ　
A Journey Through Time, Where Hands Speak
工芸は、人の手とともに生きてきました。
暮らしの中で育まれ、風土に根ざしながら、誰かの手が今日も何かを生み出しています。その技と心には、名もなき営みの積み重ねと、土地が育んだ誇りが息づいています。
私たちは今、あらためて“手”が語る物語に耳を傾けようとしています。それは過去を懐かしむためではなく、今という時代の鼓動とともにある工芸に出会うため。人と技が向き合い続けてきた産地へ、旅をはじめるときです。つくり手の眼差しに触れ、語らい、技に手をのばす。そこには、未来をひらく力が宿っています。今を生きる工芸への旅。それは、私たち一人ひとりが時代とつながる、新たな問いかけでもあります。
そして、2025年。私たちは再び工芸の力を世界に届けるため、ここ大阪・関西万博において「JAPAN CRAFT EXPO 日本工芸産地博覧会」を開催します。この博覧会が、工芸と産地の新たな未来への扉を開き、世界中の人々をつなぐ場となることを信じて、今、私たちは新しい一歩を踏み出します。
■ 出展社一覧（全国 20社＋特別出展 3ブース）
東北：及源鋳造・OIGEN〈岩手〉、大館工芸社〈秋田〉、保志アルテマイスター〈福島〉
関東～甲信：菅原工芸硝子・Sghr〈千葉〉、こまむぐ〈埼玉〉、玉川堂〈新潟/鎚起銅器〉
北陸：田谷漆器店〈石川〉、能作〈富山〉、Hacoa〈福井〉
中部～関西：かもしか道具店〈三重〉、中川政七商店・エコノレッグ〈奈良〉、山家漆器店・そめみち染物旗店・菊井鋏製作所〈和歌山〉、菱屋カレンブロッソ・堺一文字光秀〈大阪〉
中四国九州：たなべたたらの里〈島根〉、ヤマチク〈熊本〉、育陶園〈沖縄〉
特別出展：慶應義塾大学KMD×名工大、PRAY for（ONE）、日本航空株式会社

秋田・大館工芸社（曲げわっぱ）

富山・能作（錫・真鍮鋳物）

沖縄・育陶園（壺屋焼・陶磁器）

■注目の出展内容
・玉川堂（新潟）：鍔薬罐を写した巨大作品への彫金実演
・菅原工芸硝子（千葉）：職人と九十九里の工房を結ぶオンライン対話体験
・エコノレッグ（奈良）：靴下ソムリエが高機能靴下で足のお悩みを解決
・たなべたたらの里（島根）：映像での製鉄体験

新潟・玉川堂（彫金実演）

菅原工芸硝子（オンライン対話）

たなべたたらの里（映像と体験）

■ 特別出展・注目のプロジェクト
・日本航空（JAL）：「万博から始まる、日本の美をめぐる旅」をテーマに、全国の工芸産地と連携した、関係人口拡大の取り組みをご紹介。
・PRAY for（ONE）：「小さな祈りのプロジェクト」として、祈り紙で折る鶴の体験と装飾を通じて、祈りと平和を可視化。
・慶應義塾大学KMD×名古屋工業大学：「Project Cybernetic Being」として、ロボットとハプティクス技術を活用し、伝統工芸の技能をデジタルで伝承・再現する最先端研究を公開。



Project Cybernetic Being

■ 体験で語る、“本物の工芸”の見どころ
・作品展示『工芸のどや』：各地の選りすぐりの逸品が並ぶ、工芸の現在地を一望できる総合展示。
・映像展示『手』：全幅22mに及ぶ大スクリーンで、「手の記憶」とも言える映像を荘厳に上映。
・体験・実演・販売が一体となったブース：各出展社が木製やぐらのブースを構え、演出と物語性のある空間で来場者を迎えます。祭り感あふれる演出として、獅子舞などのパフォーマンスも日替わりで登場予定。

展示『工芸のどや』

やぐらブース

映像展示『手』

■ レガシーブック “A Journey of Craft” を刊行・販売
　今回の博覧会の意義を、未来へ記録するための特別冊子として、レガシーブック『A Journey of Craft』を制作・会場限定販売します。- 全64頁、日英併記/限定販売（5,000部予定）- 出展20社を訪ね、現地撮影・取材を実施- 展示品や地域の物語とともに構成- 8つの地域ブロックごとに旅を提案- 書籍購入者には、工芸産地訪問時の特典付き- 掲載対談：齋藤精一（建築家・クリエイティブディレクター）× 服部滋樹（graf）/南澤孝太（慶應義塾大学KMD教授）× 田中由浩（名工大院教授）万博という“仮設の場”で出展した工芸産地の記録を、100年後にも手に取れるかたちで残す
――それが、この冊子の目的です。



レガシーブック

■ 開催概要
主催：一般社団法人日本工芸産地協会、読売新聞社
協賛：MUIC Kansai、西日本旅客鉄道株式会社、日本航空株式会社
協力：株式会社シティライフNEW
■ クリエイティブチーム
総合ディレクション：graf
クリエイティブディレクション：服部滋樹／アートディレクション：村川晃一郎／
グラフィックデザイン：赤井佑輔／会場設計：黒越啓太／什器制作：服部智樹／
レガシーブック構成：米山菜乃花
LPサイト制作：株式会社MRI
LPサイトディレクション：古澤佑介／LPサイトデザイン：中田由美子（SOUP）
映像制作：藤本達也／テクニカルディレクション：デジベント株式会社
■ 日本工芸産地協会とは
（所在地：奈良県奈良市/代表理事：能作克治）2017年に設立。全国の工芸産地や作り手、地域企業・自治体・支援団体と連携し、工芸を「地域の文化資源」として未来へつなぐ活動を展開しています。キーワードは、「産地の一番星が、産地の未来を拓く」。これは、ひとつの地域に確かな技術と志を持つ工房や企業があれば、そこから波及するかたちで地域全体の工芸が活性化できる、という信念に基づくものです。2021年・2023年に開催したJAPAN CRAFT EXPO（於：万博記念公園）では、のべ3万人以上が来場。「手仕事を体験しに行く旅」の提案者としての役割を担ってきました。

■ 報道関係者お問合せ
一般社団法人 日本工芸産地協会
E-mail：info@kougei-sunchi.or.jp