2025年4月１日、大阪ガスケミカル株式会社は、カーボンニュートラルの実現に必須となる高機能炭素系吸着材の開発と、そのための研究人材の育成を目的に、多孔性炭素材やゼオライトなどの無機吸着材の高機能化において、多くの技術開発成果を上げている信州大学工学部に「カーボンニュートラル先進吸着材講座」を開設しました。
　大阪ガスケミカル株式会社は、エネルギー事業者の大阪ガスを母体とするDaigasグループの中で素材やその加工品を世界に向けて展開している化学メーカーであり、二酸化炭素の吸着分離に効果的な物質をナノ分散した炭素の開発に成功し、この炭素により空気中の二酸化炭素を効率的に回収できる可能性を見出しています。本共同研究講座では、信州大学の強みである吸着に関する豊富な知見を活用し、本技術の更なる進化、性能改善に向けた研究開発を推進するとともに、カーボンニュートラル実現を画期的に推進できる他の炭素材を開発し、社会に役立つ技術の開発を目指します。
　これらの開発は二酸化炭素の大規模な回収・有用化に繋がり、人類の抱える課題解決に寄与できます。また、水素に次ぐクリーンな燃料の１つであるメタンについても、より環境に適した利用法の開発につながり、二酸化炭素削減への貢献が期待されます。

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■大阪ガスケミカル株式会社 概要
設立　　　　　：1931年9月
代表取締役社長：榊谷　武史
本社所在地　　：大阪市西区千代崎三丁目南2番37号
事業内容　　　：ファインケミカル材料事業、保存剤事業、炭素繊維材料事業、活性炭事業
URL　　　　　：https://www.ogc.co.jp/

■国立大学法人信州大学 概要
設立　　　　　：1949年5月
学長　　　　　：中村　宗一郎
工学部所在地　：長野県長野市若里4-17-1
URL　　　　　：https://www.shinshu-u.ac.jp/