プレスリリース

古米が新米のように!?【高湿度冷蔵庫】大阪・関西万博に出展(6/9)

リリース発行企業:フードテクノエンジニアリング株式会社

情報提供:

フードテクノエンジニアリング株式会社(大阪市西淀川区、代表取締役社長:野田憲司、以下当社)は、1℃湿度95%を実現する独自の高湿冷蔵技術を導入した「高湿度冷蔵庫」を2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のTEAM EXPOパビリオン(特設サイトリンク)に、2025年6月9日(月)出展いたしました。


展示ブース

ステージ発表

フードテクノエンジニアリング株式会社について
当社は食品工場や低温物流センターにおける冷却設備を中心とする「食」に特化したトータルエンジニアリング会社として、計画・設計・施工・アフターサービスを一貫して行っています。
全国の食品工場や低温物流センターにおける設計・施工実績による信頼と、全国12拠点のメンテナンス体制により、安全・安心なサービスを提供できます。

新技術、高湿度冷蔵庫について
当社オリジナルの高湿度冷蔵庫は加湿無しで1℃湿度95%を実現(特許7573302)した冷蔵庫です。
(前回のプレスリリース記事はこちら)
200以上のテスト実績により、野菜や果実、花弁等、通常の冷蔵保管が倍、もしくはそれ以上の鮮度保持を可能にしております。

高湿度冷蔵庫 定置式(左) コンテナタイプ(右上)  ストッカータイプ(右下)


日本古来より、雪室という雪を用いた鮮度保持手段がありました。
保管温度約2?3℃、湿度90%の低温高湿度で保管した野菜は、旨味・甘味が増し、野菜に付加価値が生まれます。
野菜の他にも、雪室を用いたコーヒーや熟成肉、日本酒等はブランド化され様々な人々から親しまれています。

雪室イメージ図
現代の雪室(氷室型)雪によって冷やされた空気を倉庫内で循環させる仕組み。
1年を通して、2℃~3℃/湿度90%を維持する事が可能になっています。



高湿度冷蔵庫は雪国の低温高湿環境を、緻密な温湿度コントロールで、季節・場所を問わず実現させる事を目標にしています。

高湿度冷蔵庫の鮮度保持効果
・長期保管が可能
低温高湿度の空間
蒸散による水分消費量が少なくなり、食品本来の水分が失われず、艶やハリ、食感等を維持する事が可能です。
鮮度保持による長期保管に加え、歩留まりの向上にも貢献する為、フードロス削減にも繋がります。

35日間高湿度冷蔵庫で保管した熟成イチゴ

35日間普通冷蔵庫で保管した熟成イチゴ


高湿度冷蔵庫 (上) 普通冷蔵庫(下)
熟成イチゴの長期保管
冷蔵保管でも傷みやすい熟成イチゴでも、高湿度冷蔵庫なら1ヶ月以上保管する事が可能。

食品以外の長期保管にも
左図は3週間保管したカーネーション 
茎の青々とした色やハリ具合をキープしている。




特殊な庫内設計
吹き出し口からの風が商品に直接当たらない気流設計および、庫内の空気循環速度を緩やかにする事で、保管品の乾燥を防ぎ、庫内の温度・湿度のムラを限りなく減らします。
・高湿度なのにさっぱり空間?
加湿ではなく保湿 
ミスト噴射のような強制的に庫内を加湿する方法は、保管品に水滴が付着し、カビの要因になってしまいます。
この高湿度冷蔵庫は特殊なクーラー設計により結露しないギリギリまで水分を含んだ空気を作り上げる事によって、庫内の湿度を保っております。

高湿度の空間と聞くと、梅雨の時期のようなじめじめとした空間をイメージされると思いますが、上記方法で作った低温高湿度空間では、メガネが曇らず、段ボールがパリッとした状態で残り、高湿度だけどドライな印象を受けます。

また、上記の特殊な庫内設計により、均温均湿な空間作りによって結露の発生を防止します。


清潔な空気が常に循環
庫内設計により、上から下に流れるように水分を沢山含んだ空気が循環し、その過程で微細なカビや埃をキャッチします(雨上がりに空気が澄み渡るのと同じイメージ)。
キャッチしたカビや埃は、専用クーラーを通過する過程で分別され、常に綺麗な空気を供給しています。
・お米のような食品にも対応
上記特徴により、カビの発生を抑制しながら高湿度の空間を作る事が可能です。
高湿度冷蔵庫の鮮度保持空間ではお米の長期保管にも役立ちます。
最近なにかと話題の備蓄米、古米や古古米であっても、保管試験の結果、高湿度空間で保管することにより、水分値の上昇(およびその他成分値の向上)が見られ、食味向上に貢献しております。
また、低温での保管は酸化の抑制に繋がり、古米臭の軽減にも繋がります。

玄米の高湿度保管結果

新たな流通の選択肢、【モイスチャーコールドチェーン】への挑戦
TEAM EXPOパビリオンでは、当社製品である高湿度冷蔵庫を用いた新たな流通の選択肢として【モイスチャーコールドチェーン】を提唱致しました。

イチゴを例に、コールドチェーンに高湿度冷蔵庫を

コールドチェーンとは、生産地から消費地まで冷蔵の状態を繋ぎ、鮮度を保持する流通の仕組みです。

コールドチェーン勧告から50年、冷凍冷蔵倉庫の老朽化、物流の労働者問題、需給調整での産地ロス、
エネルギー課題、グローバル展開と、時代の課題とトレンドは変化しています。
変化の時代にコールドチェーンのアップグレードが必要です。

現在のコールドチェーンをアップグレードさせた流通の仕組みが、高湿度冷蔵庫を用いた【モイスチャーコールドチェーン】です。

?世界中へ新鮮な製品を
鮮度保持によって、冷凍では無くチルドで、世界中の誰でも新鮮な生野菜や生フルーツを食べられるようになります。
?急がない物流
鮮度保持によって、生産地での保管が可能になり、現地での作業や、ドライバーへの負担を軽減出来ます。
?生産地での出荷調整
鮮度保持によって、出荷の時期を調整できる為、愛情をこめて育てた作物を100%消費できるようになります。

現在も実績として、物流会社様や農業法人様に高湿度冷蔵庫を導入させて頂いております。
万博では未来の目標としてのお話でしたが、実際に当社としてモイスチャーコールドチェーンの道を既に歩み始めている最中です。


万博〈共創チャレンジ〉を通して
今回万博という場を通じて、未来について想像する絶好の機会として、そんな今の私たちが想像できる未来、それをさらに飛び越えた、ワクワクする夢のような2050年の世界をイメージしてみよう、そんな想いで出展を行いました。

新たな食文化を生み出し、飢餓で苦しむ人がいない世界、そんな世界を創り出すために、高湿冷蔵の技術が少しでも役立てられれば、もっと笑顔溢れる社会が実現できるのではないかと想像します。



技術と技術の掛け合わせで、夢物語で終わらない、雪のない地域にまさに雪を届けられるような世の中を創り出せればと考えています。

【本件に関するお問い合わせ】
フードテクノエンジニアリング株式会社 営業本部 本社営業部
TEL:06-6474-3920 E-Mail:eigyo_pressjpn@foodtechno-eng.co.jp
・お問い合わせフォーム
※実機を設置したテストルームもございますので、お気軽にご連絡ください。

【フードテクノエンジニアリング株式会社 概要】
本社:大阪府大阪市西淀川区佃5丁目9番5号
代表取締役社長:野田憲司

【オンリーワンの冷熱技術でお客様の「おいしい」に貢献】
フードテクノエンジニアリングは、「食」に特化したトータルエンジニアリング企業です。
冷却設備を中心に、食品工場や低温物流センターの計画・設計・施工・アフターサービスまで一貫したソリューションを提供しています。

【各サイトリンク】
・2025年 大阪・関西万博〈共創チャレンジ〉特設サイト
・ウェブサイト【高湿度冷蔵庫 製品ページ】
・フードテクノエンジニアリングHP

【万博配布用リーフレット】
d124729-7-d4d71e82a467860953afdedcd3626240.pdf

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