クリエーター専用の無料滞在施設「ROOM but HOTEL」(住所非公開)が8月3日、大阪・阿波座にオープンした。
アートチーム「ハモニズム」の代表を務める小島和人さんの自宅にある一室に開いた。「つくるひと」と定義するクリエーターにのみ、無料で宿泊・滞在を許可する。「つくるひと」は、絵を描く、写真を撮る、文字を書く、場をつくる、文化をつくるなど、「モノに限らず、何かを産み出している人」を指す。
宿泊は無料だが、部屋に作品を残す、SNSに写真を投稿する、記事を書くなど、何かを残していくことが条件となる。小島さんは「ここに泊まりたいと思ったとき、自分は何を作っているかを考えると思う。意識していなくても誰しもが何かを作っているはず」と話す。
プレオープン期間を含むこれまで、漫画家、研究者、ミュージシャン、映像作家が滞在し、作品や情報を残していったという。小島さんは「大阪で個展開催中の滞在場所として使ってもらったり、映像の撮影に使ってもらったりした。基本は1泊のみで、連泊は要相談」と話す。
部屋にエアコンがないことなどを理由に、宿泊開始は12月中旬以降を予定する。小島さんは「宿泊開始までは内覧会やイベントを計画中。当施設に『つくるひと』を集め、つながりを広げていきたい」と意気込む。
チェックインは22時~23時。チェックアウトは7時50分。予約はウェブサイトから問い合わせの上、メールのやりとりやオンライン面談を経て可否を決める。