大阪・土佐堀に4月1日、カフェ「mikuri(ミクリ)」(大阪市西区土佐堀3、TEL 06-6131-7727)がオープンした。
京町堀に本店を構える生活雑貨店「hitofushi(ヒトフシ)」を運営する「MIHA」(土佐堀3)が初めて開く飲食店。2号店となる「hitofushi 土佐堀ショップ」とアートショップ「MEZI(メジ)」を併設する。席数は22席。
店主の水本理恵子さんは奈良県出身。父は高級箸「吉野杉箸」の問屋、母は同箸の職人の家に生まれ育ったという。水本さんは「hitofushiでは箸や食器などの道具から日本の伝統を伝えてきたが、mikuriでは実際に箸を使って季節に合った日本食を食べてもらうことで、さらに日本の文化や伝統を伝えたい」と話す。
一番人気のメニューは、11時30分~14時、17時~21時の時間限定で提供する「二十四節気のお膳」(1,026円)という。1年を24等分した季節の名称「二十四節気」ごとのテーマに沿った献立を提供する。4月17日~5月4日までの「穀雨」では「春から新緑 季節うつろう」をテーマに、「山芋の寒天寄せ」や「野摘みしたよもぎのジャガイモ餅」「若筍煮」などを提供した。
ほかに「一汁三菜定食」(864円)、「紀州山椒カリー」(918円)などの料理や、パフェなどのデザートを提供する。水本さんは「デザートは自家製のノンオイルグラノーラや、ヨーグルト、甘さ控えめの自家製カスタードなどを使い小ぶりに作るので、重すぎず大人も食べやすくなっている」と話す。
ドリンクは、「オリジナルブレンドコーヒー」(540円)などのコーヒーや、「hitofushi」でも扱う「嘉兵衛本舗」(奈良県吉野郡)の緑茶や玄米茶、ほうじ茶、日本紅茶を提供する。
17時以降は小学生以下の子どもは入店不可となり、アルコールドリンクを提供。「サッポロ黒ラベル小瓶」(540円)や日本酒をそろえる。「富山産ホタルイカの塩麹漬け」、「小アジの南蛮漬け」(以上410円)など酒と一緒に楽しむ一品料理も季節に合わせて提供する。
水本さんは「歴史ある寺や神社のように流行に流されず、変わらない、ホッとできる場所にしたい。気軽に足を運んで日本の季節を感じ楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。
営業時間は、火曜~金曜=11時30分~21時30分、土曜・日曜・祝日=12時~19時(「hitofushi 土佐堀ショップ」「MEZI」は火曜~金曜=18時30分まで)。月曜定休。全席禁煙。