三休橋筋商業協同組合事務局は6月3日、綿業会館(大阪市中央区備後町2)前で「ガス燈(とう)点灯式」を行った。
元経済企画庁長官で三休橋筋商業協同組合最高顧問を務める堺屋太一さんや柏木陸照大阪市中央区長ら来賓8人が2人一組になって同会館前の4本のガス灯に点火。前面道路は車両を通行止めにし、雨模様にもかかわらず見物客でにぎわった。地元にとっては長年の夢が現実になった瞬間でもあり、大正浪漫風楽団とモダンガールがお祝いムードに華を添えた。
「大大阪時代」といわれたころの中心地である船場には名建築物や老舗名店が数多くあり、そのシンボル的なエリアである三休橋筋では2000年ごろから、魅力を発信して街づくりを進めようという有志が集まってきた。10年前の2004年3月9日午後3時9分、船場地区の6連合町会長が世話人となり三休橋筋発展会が設立。これを機に三休橋筋の具体的な街づくりが進んだという。このタイミングで大阪市が三休橋筋の街路整備を計画し、地域が積極的に同整備事業に参画協力してきた。三休橋筋の街路特化を図るため、「大大阪時代」のイメージを表現するガス灯の設置を目指していた。
ガス灯のデザインは、世界的プロダクトデザイナーであり、現在、当三休橋筋商業協同組合の理事長でもある喜多俊之さんが手掛けた。全55基。