大阪・本町のIT会社「ウィズテクノロジー」(大阪市中央区久太郎町2、TEL 06-6282-7190)が、本年度から新入社員研修に「ヨガ」を導入した。
毎年、3カ月間の新入社員研修を行っている同社。研修のほとんどはプログラミングなどの座学が中心といい、ビジネスマナー研修などを除いては体を動かす機会は少ないため、本年度から新たにヨガを研修の一部として取り入れたという。4月28日に一回目の「ヨガ研修」を行った。
同社CEOの杉本展将さんは、ヨガを取り入れた背景について、「デスクワーク中心の業界であり、慢性的な腰痛や肩こりに悩まされる人も多い。健康経営の観点からも、ヨガを通じてセルフメンテナンスの方法を学んでほしい」と話す。
同研修を担当したのは、2016年から企業向けにヨガインストラクター出張サービス「オフィスでヨガ」の提供をスタートした「UK MOVE」(門真市)の青貝夕子さん。青貝さんは「新入社員同士のコミュニケーションに一役買っていると感じた」と話す。「ヨガによる姿勢改善で、お客さまが感じる印象をよくするなどのメリットもあるのでは」とも。
同研修では、主に手と肩をほぐすポーズを取り入れ、研修終了時には、質疑応答を通じて、個人の悩みに応じたメンテナンスの方法などが提案された。
新入社員の小浜雄一さんは「研修でヨガをすると聞き、自分だけでなく、家族みんなで驚いた。ヨガの経験はなかったが、職場で寝転がり、呼吸を落ち着かせたり、使ったことのない部位を動かせたりしてリフレッシュできた」と振り返る。
今後、月一回の頻度で新入社員研修にヨガを取り入れる予定という。杉本さんは「今回の研修は他の社員も関心を持っている。今後は社員全員が受けられるレッスンを組み込んでいければ」と話す。