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大阪・船場で「減災力」を調査するワークショップ 留学生・会社員ら参加

減災力を調査するワークショップ「地下まち歩き」の参加者ら

減災力を調査するワークショップ「地下まち歩き」の参加者ら

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 南御堂同朋会館(大阪市中央区久太郎町4)で11月28日に開催される「船場減災シンポジウム」に先駆け、10月15日に地下鉄本町駅を中心とした減災・防災拠点を調査する「地下まち歩き」が行われた。

「地下まち歩き」を終えて話し合う留学生や会社員ら

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 同イベントは、今年で6回目を迎える「船場減災展」のプログラムの一つ。被災時、ビジネス街である船場地域で働く会社員や海外からの旅行者らが避難する上での課題を調査した。

 当日は、周辺企業で働く会社員や留学生ら23人が参加。3グループに分かれて御堂筋線本町駅をスタートし、避難時に問題となる可能性のある箇所をチェックしながら、避難所として指定されている南御堂を目指した。

 到着後、各グループでマップに問題点などを書き込み、全体に発表。本町駅は東西に中央線のホームが延び、その東側の端に御堂筋線、西側の端に四つ橋線が接しており、「初めて訪れた人には現在地が分かりにくい」「地上への出口かと思ったら商業施設の入り口だった」など複雑な構成に戸惑いの声が上がった。

 留学生からは「避難所の案内が見つからない」「外国人に伝わらない英語表記がある」など、日本語が読めない外国人らの混乱を心配する声も。日常的に同駅を利用するという男性参加者は「商業施設への扉など、土日には利用できないルートもある。初めての人だけではなく、慣れた人でも安心はできない」と話した。

 今回の調査結果を基に、過去のワークショップで作成した「減災力マップ」の拡充を図るという。

 11月8日にも模擬訓練形式のワークショップを行う。参加無料。要事前申し込み。

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