大阪・本町の「SEMBA 223(ぶつぞう) CAFE in STORE」(大阪市中央区南本町2、TEL 06-6245-6766)が10月でオープン3カ月を迎えた。
ビジネスビルの地下階に店舗を構える同店。店内は照明を暗めに設定しており、壁際に展示された仏像それぞれにスポットライトが当たるよう並べている。20坪の店内に、壁側の仏像を眺められる席が11席、そのほかテーブル25席、カウンター6席を用意。展示する仏像は1カ月ごとに入れ替える。
店主の高橋さんは「2年前に仏像をテーマにしたショールームを見て、仏像に関することをしたいと考えた」と話す。コンセプトは「会いにいける仏像、連れて帰る仏像」。「京都や奈良に行けば本物の仏像を見ることができるが、このビジネス街で、ストレスの多い日常を過ごす人に気持ちを安らかにしてもらいたい。生活の中に仏像のある風景を楽しんでもらえれば」とも。
展示品は購入することも可能。仏像のサイズは3種類で、手のひらサイズの「たなこころ」(15センチ=2万3,000円~)、インテリアライン「スタンダード」(25~30センチ=主に7万~10万円)、臨場感を追及した「Sクラス」(50センチ=25万円)。仏像の制作会社が原型を作り、ポリストーンと呼ばれる石の粉と樹脂を混ぜて形を作り、パーツごとに組み合わせる。「リアリティーを追求し、目の力強さまで細かく表現」しているという。男性には武闘系、女性には菩薩(ぼさつ)系が人気を集めており、どちらにも好評なのが「阿修羅(あしゅら)像」(25万円)だという。
「新しい仏像との環境づくり」を目指し、月に1回、仏像好きが集まって交流を深める機会を設けている。「秘密基地のような感覚で楽しんでもらえたら」と髙橋さん。
営業時間は14時~19時(土曜のみ17時)。日曜・祝日定休。