大阪・本町の「坐摩(いかすり)神社」(大阪市中央区久太郎町4、TEL 06-6251-4792)境内にある「火防(ひぶせ)陶器神社」で7月21日~23日、「坐摩神社夏祭・大阪せともの祭」が開催される。
地域住民に「ざまさん」の愛称で親しまれている坐摩神社。神功皇后が創建し安産を祈願したところ、応神天皇が生まれたという由来から、安産、住居守護、旅行安全の神として信仰を集めている。入り口の鳥居が三つ組み合わさったような形状の独特な「三ツ鳥居(みつとりい)」があることでも知られている。境内には陶器問屋の守護神といわれている火防陶器神社があり、大阪せともの祭は「火防陶器神社のせともの祭」という名称で大阪市の無形民俗文化財に指定されている。
昨年の来場者数は5000人~6000人ほど。オフィス街に位置するため、氏子(うじこ)の大半が近隣の企業だという。近年では、商業地区である船場に住む人口が増えており、家族での参拝姿も見られることから、子ども向けの屋台も増やしたという。
期間中、陶器の販売のほか、21日・22日に神楽奉納と御神事太鼓、22日にゆかた茶会、22日・23日にジャズコンサートを行う。
同神社権禰宜(ごんねぎ)の田中裕人さんは「大祭は神社にとってめでたい祝いの日。ぜひこの節目に参拝してほしい。神楽奉納などの催しには、会社帰りの方々にも立ち寄ってもらいたい」と呼び掛ける。「近くにお住まいの方も増えているので、家族連れでの参拝も歓迎する」とも。
開催時間は11時~20時。