大阪・船場の本町通に市内で初めて整備された自転車専用レーンがこのほど、東へ180メートルほど延伸され供用が始まっている。
自転車が安全・快適に走行できる利用環境の整備が進む船場地区。専用レーンのお目見えは2013年9月で、同地区を東西に貫く本町通に大阪市が市内で初めて設けた。当初の区間は御堂筋~堺筋間約500メートル。今年になって堺筋~本町橋間約180メートルの供用も始まり、道路の塗装を終えている。続いて、松屋町筋まで延ばす工事も始まった。
専用レーンには青と白のペイントで、自転車の通行空間を示す「自転車」の文字やマーク、進行方向を示す「矢印」「逆走禁止」などの路面表示を設置。左側通行の順守を求める。レーン左脇にある側溝のふたはデザインを変更。ロード車などが使う細いタイヤでも滑りにくいものに取り換えた。
レーン整備後も歩道は、一部の区間を除き歩行者と共用しての走行が可能。自転車には「歩行者優先」「車道寄りをゆっくり(走ろう)」と大書した看板で注意を促す。
同地区では2014年10月、市が大阪を代表するメーンストリート・御堂筋にも専用レーンを新設する構想を発表。今回のレーン延長も合わせ、利用環境の整備に一層の弾みを付けたい考えだ。