大阪・本町の移動販売型コーヒー店「ピエフィカ」(大阪市中央区本町4)がオープンして1カ月を迎えた。
キッチンカーは1973年式フォルクスワーゲン・タイプ2で、本町の「プラチナ御堂筋本町ビル」敷地内に駐車して営業する。店主の堀口直人さんは東京・表参道のカフェでラテアートに感銘を受けバリスタ専門学校に入学。卒業後に就職予定のカフェからコロナ禍を理由に内定取り消しに遭ったという。エスプレッソマシン修理業に就きながら資金を貯め、9月12日に開店した。店名はフィンランド語の「pieni =小さい」と北欧の文化である「Fika=フィカ(コーヒーブレイク)」を合わせた造語で、「ちょっと一休みしていきませんか?」という意味を込めたという。
4種類のスペシャルティコーヒーを提供する。堀口さんが選んだ産地や農園、生産者の豆をブレンドし焙煎(ばいせん)。コーヒーは提供する焼き菓子(100円~)と合うようしっかり味にしているという。客の半分が「アメリカーノ」(350円)を注文するといい「近隣で働く男性は『さっとすぐに飲みたい』需要が多いようだ」と話す。フードもすべて車内調理で、マフィン(200円)などの材料は、客から要望を受けて小麦粉から米粉に変えた。
朝7時から開店しており「7時台にリピーターも付いているので早い時間だが続けていきたい」と堀口さん。「憩いの場として立ち寄ってもらえたら」とも。
営業時間は7時~15時。土曜・日曜・祝日定休。