大阪の中央区民センター(大阪市中央区久太郎町1、TEL 06-6267-0201)で1月17日、「震災復興支援チャリティーフェスティバル」が開催される。主催は中央区フィランソロピー懇談会(CFK)。
CFKは、大阪市中央区において地域社会に根差した企業の社会貢献活動について考えることを目的とし、大阪市社会福祉協議会と大阪市中央区社会福祉協議会との協働により、1999年6月に同区内に事業所のある数社が集まり始まった会。単なる情報交換の場にとどまらず、地域密着型の活動について考え、実施することを主な活動としている。
阪神淡路大震災から20年の節目となる同日。「忘れへんで3.11・忘れてへんで1.17」を合言葉に、防災減災についてもう一度考え、 震災を忘れないというメッセージを次世代につなげていくために同イベントを開催する。中学生、高校生など次世代の学生たちが中心となって、講演や震災公募詩集の朗読、パフォーマンス・コンサートなどのプログラムを展開。大阪市立淀商業高校の学生による東北地域の物産品の販売や模擬店、キッズコーナー、お楽しみ抽選会なども用意する。
講演を行うのは、2013年に防災・減災啓発事業団体「D.D for Japan」を立ち上げた呉同國(ご どうこく)さん。呉さんは中学1年の時に友達を交通事故で亡くし、その翌年に起きた東日本大震災で多くの人が亡くなった惨状を報道で知り、「自分も助けにいきたいと思ったがかなわず、その歯がゆさを胸に、次に近くで災害が起きたときは必ず助けに行こうと思うようになった」という。
2012年の夏に起きた京都府南部豪雨災害の時に、初めて災害救援活動を行った呉さん。4日間活動した後、防災こそが大切だと思い始め、高校2年の2013年4月25日、同級生の友達と大阪府立大学2回生の2人と共に同団体を結成した。今年の4月で2年を迎える。
講演のタイトルは、「3.11から4年、防災教育に命を懸ける高校生」。呉さんは、「20年前に起きた阪神淡路大震災は、都市型の災害で防災のあり方までをも問い直さないといけないような、日本を震撼(しんかん)させる大災害だった。日本の自然災害上も特別なもので、われわれ関西に住むものとして忘れてはいけない出来事」と説明し、「阪神淡路大震災からちょうど20年という節目の日にお話しさせていただくので、自分が東日本大震災以降やってきたことも見つめ直して、自分が今なぜこのような活動をしているのかなどをお話しできれば」と意気込みを話す。
開催時間は11時30分~15時。参加無料。手話通訳あり。