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大阪「USTREAM STUDIO CAFE OSAKA」閉店へ-関西の草分け的存在に惜しむ声

目の前で配信されるユーストリームを観覧している様子

目の前で配信されるユーストリームを観覧している様子

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 本町のライブ映像配信スタジオ付きカフェ「USTREAM STUDIO CAFE OSAKA」(大阪市西区西本町1、TEL 06-4395-5567)が12月26日、閉店する。

ユーストリームを配信している様子

 2010年10月にオープンした同店。きっかけは店主の林さんが「ユーストリームの配信だけでなく、その延長がある空間があればもっと楽しいかもしれないし、ユーストリームを見ながらツイートしている人たちが集まれる空間があれば」と思ったことだったという。

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 同年6月、ツイッターで「twitterとustに無限の可能性を感じています。大阪市内のビル1階でustスタジオ付きカフェやります。何かバックアップしてもらえませんか?公認とかでも、、、」(原文ママ)とソフトバンク・孫社長に向けてツイートしたところ、「検討しましょう。中川君宜(よろ)しく。」(原文ママ)と返信が返ってきたことから、Ustream Asia・中川社長はじめ多くの支援者が集い、オープンにこぎ着けた。

 同店はカフェの一角にユーストリームの配信ができるスタジオがあり、カフェに来店した客が目の前で配信している様子を観覧することができる。スタジオ利用料金は2時間4,000円~5,000円(個人の場合、法人は別途料金)。ユーストリーム配信に関する機材はパソコン、マイク、ミキサー、プロジェクターなど一通りのものはそろっている。

 閉店の理由は、入居しているビルとの賃貸借契約の終了だという。林さんは約4年を振り返って「あっという間の4年だった。楽しかったし面白かった。普通に生活しているだけでは出会えないような人たちと、ユーストリームを通じてたくさん出会うことができた。店はなくなってしまうが、人と人とのつながりはなくならない」と話す。

 同店で2011年1月から配信を続けているユーストリーム番組「UST鉄道情報局」に出演している鉄道アーティストの小倉沙耶さんは「配信者と番組観覧者が近い距離でコミュニケーションがとれる貴重な場所だった。カフェだからこそ、たまに飛び入りゲストが来たり、フラッと見に入ったりすることができたのでは。準備の時間や配信が終わってからもワイワイとできたし、前後で配信している他の配信者の方とも仲良くなれる出会いの場だった。閉店するのは残念」と話す。

 番組観覧者として来店していた藤井さんは「会社が近くにあるので、来られる時は毎回来ていた。来たら共通の話題で集まった人ばかりがいるので楽しかった。番組観覧後にはそのままここで飲んだり話したりしていたので閉店するのは悲しい」と話す。この日も10人近くの番組観覧者が目の前で配信される番組を楽しんでいた。

 配信スタッフの伊原薫さんは「関西のユーストリームの歴史はこの店から始まったと言っても過言でないと思う。閉店するのは本当に残念。カフェだからこそ、お客さんが気軽に店に入って観覧できたし、番組に参加することもできた。実際に触れ合うこともできた。今後もリアルタイムでの配信は続けるが、スタジオで行うにせよ、今のような雰囲気でやるのは難しいと思う。観覧者も視聴者も巻き込んで盛り上がることができたのはここだからこそ」と話す。

 今後について、林さんは「4年間で取り巻く状況は変化していったが、ライブ映像配信にはまだまだ可能性がある。閉店後もユーストリームなどのライブ映像配信のサポートは続けていきたい。あくまで一時閉店で、いい場所があればまたライブ映像配信ができるスタジオ付きカフェを開きたいし、誰かに必要とされれば頑張りたい」と次の展開に向けての意欲を見せる。

 営業時間は17時30分~23時。平日のみ営業する。

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