大阪などに発出された4回目の緊急事態宣言が9月1日、延長になった。期間は12日までの予定。
大阪府では4月22日~5月31日の3回目の緊急事態宣言後、6月21日に「まん延防止等重点措置」を要請。「まん防」は7月11日に延長し、8月2日に緊急事態宣言へ移行した。
相次ぐ緊急事態宣言の発令と人流抑制の呼び掛け、テレワーク活用の推進により船場エリアの人の流れにも変化が見られる。
大阪メトロが毎年11月に行う路線別乗降人員調査では、御堂筋線淀屋橋駅と本町駅の合計数は、2019年が45万1868万人で2020年は36万689人に。約2割の減少が見られた。御堂筋線などで1月から始まった平日22時以降の減便運行も継続する。同社が毎週水曜・金曜日に発表する資料によると、 8月25日の混雑状況はピークタイムでも「肩が触れ合わずに立つことができる」程度という。
京阪電車は利用者が一昨年に比べ平日で約3割、土日祝日は4割減少。利用状況の変化を背景に、9月25日からの新ダイヤを発表した。平日は1日あたりの上下線の運行本数を1255本から1066本に変更、約15パーセント減便する予定。最終電車の運転時刻は20分程度繰り上げるという。
本町の金融系企業に勤める女性は「京阪電車を利用しているが、昨年の1回目緊急事態宣言で利用者がガクッと減り、それ以降も以前ほどは戻ってないように感じる」と明かす。御堂筋線本町駅を利用する女性は、8月以降電車の混雑が緩和しているようだと言い、「百貨店が時短営業になった影響もあるのでは」と話す。
鉄道利用者数やダイヤ改正の内容からも働き方の変化が見て取れる船場エリア。変化を続ける街の表情を今後も追い続けたい。