和食店「日本酒餐昧(ざんまい)うつつよ」(大阪市中央区本町3、TEL 06-6281-8322)が5月、オープン10周年を迎えた。
店舗面積は22坪で、席数は24席。酒は日本酒がメインで、最初の1杯に飲むビールを除き、日本酒以外の酒やソフトドリンクは取り扱わないという。日本酒は常時70~80種類をそろえ、全国の地酒のほか、店主の藤井章弘さんの故郷の香川県の地酒などを用意する。
料理は日本酒に合う一品料理のほか、コース料理(4,950円~)を提供。今の季節はアユがお薦めという。「開いたアユを風干しして、肝をしょうゆに溶かしたものを塗って焼いた焼き物が人気。ワタの苦味が日本酒にぴったり」と話す。藤井さんはフランス料理店での勤務経験があり、フレンチの定番料理「子羊のロースト」も同店風にアレンジ。しょうゆとイチジクを使ったソースで味付けするオリジナルレシピで提供する。
5月24日の10周年記念日は、緊急事態宣言中だったため休業していたという同店。宣言が終わり、6月24日から少しずつ営業を再開しているという。「10年間で、新たな酒や酒蔵との出合いもあり、改めて日本酒の奥深さを実感した」と振り返る藤井さん。「これからも日本酒という店のテーマはぶれずに、お客さまに愛される店として営業を続けていけたら」と意欲を見せる。
営業時間は17時30分~22時(7月7日~10日は16時~20時。酒類の提供時間は大阪府の要請に従う)。日曜定休。新型コロナウイルス対策として席の間にアクリルパネル設置、定期的な消毒や清掃、換気などを行って営業する。