イベント「えほんpicnic(ピクニック)2019」が10月5日、大阪・靭公園(大阪市西区靱本町1)で開催される。
絵本をきっかけにした住民同士の交流が目的の同イベントは2011(平成23)年に始まり、今年で9回目。昨年は約2万人が訪れ、家族連れなどが青空の下で絵本を楽しんだ。
会場では21人の「えほんソムリエ」が選んだ絵本約80セット(1セット3冊)の無料貸出しや、参加者同士が絵本を交換する「わらしべmethod(メソッド)」、飲食16店、物販20店、ワークショップ14店が出店する「マルシェpicnic」、地元企業9社による子ども向け仕事体験「キッズおしごとLABO」、読み聞かせや紙芝居などの催しを行う。
昨年までは大阪市西区役所との共催だったが、今年から住民ボランティアによる実行委員会のみが主催する。代表の櫻井宏充さんは「申請手続きなど作業が増えた苦労もあるが、実行委員の人数は昨年のほぼ倍になり、マルシェなど出店数や協賛企業も大きく増加した。過去最大規模の『えほんpicnic』を楽しんでほしい」と話す。
育児中のボランティアからの発案で、今年から会場内に休憩所や授乳テントを新設。SNSを使ったフォトコンテストも開催するなど新たな試みを行う。
初開催から10周年の2020年を前に、イラストレーターのボランティアが公式キャラクター「あっくんとみーちゃん」をデザインした。櫻井さんは「昨年から『OPEN!プロジェクト』として、『えほんpicnic』の仕組み・開催ノウハウを提供するプロジェクトも始まった。全国、さらに世界へ広めるため、ホームページの英訳も進めている」と話す。
副代表の矢萩光子さんは「昨年は当日ボランティアとして参加し、今年から実行委員に入った。イベント当日に子どもたちの笑顔が見られることが何よりうれしい。ボランティアそれぞれの能力を生かし、連携して準備を進めたい」と意気込む。
開催時間は10時~16時。入場無料。雨天の場合は翌日に順延。