ヴィアーレ大阪(大阪市中央区安土町3)の4階ヴィアーレホールで6月7日、「5周年記念中央区バリアフリー上映会『虹をつかむ男』&山田洋次監督トークショー」が開催された。
主催はHANDSちゅうおう。後援は中央区身体障害者団体協議会・中央区地域福祉アクションプラン推進委員会。同イベントでは、視覚障がい者が楽しめる音声解説と、聴覚障がい者が楽しめる日本語字幕が付いた映像を上映した。
要約筆記は、いけだ筆記通訳グループ「すみれ」が担当し、司会者のあいさつから、映画のセリフ以外の情景説明、山田洋次監督のトークショーなどを全て分かりやすく、字幕にして流した。また、手話通訳も行った。当日は、開場前の早い時間から最寄りの本町駅の改札や地上出口にスタッフが立って道案内するなどし、白いつえをつく人・盲導犬を連れた人・介護者を伴った人が駆け付け開場は満席になった。上映会場前のロビーには地域の福祉施設・団体の作品販売、紹介ブースを設置され人だかりができていた。
同イベントの5周年を記念して、トークショーに山田洋次監督が登場すると、歓声が沸き上がった。デジタル映画でなく、35ミリフィルムでの撮影と上映にこだわっていることや、音声ガイドであっても訳すだけでなく美しい言葉で映画の本質を伝えてほしいと自身の美学を語った。パネリストからは、セリフが無いラストシーンの情景などが障がい者にとってバリアーになるという意見が上がった。
大阪市住吉区から訪れた全盲の60代の女性は、「音声解説のおかげで、以前見えていた時のように大好きな映画が楽しめた。山田洋次監督が来てくれて感激した」と笑顔で語った。
次回は来年6月に開催を予定している。