船場センタービル「船場寄席」(大阪市中央区船場中央1)で3月18日、講談師の旭堂南斗(きょくどうなんと)さんによる講談会「南斗講談拳」が開催される。
講談は日本の伝統芸能の一つで、演者が釈台(小さな机)の前に座り、張り扇でそれをたたいて調子を取りながら、軍記物や政談といった読み物を読み上げる。
奈良市生まれの旭堂さんは近畿大学卒業後、吉本総合芸能学院(NSC)に大阪校25期生として入学。卒業後はお笑い芸人として活躍していたが、2008年12月、旭堂南左衛門さんに入門。入門後は精力的に活動し、プロレスや博物館を題材にした講談など新作の創作にも力を入れている。
南斗講談拳は2013年1月に始まり、2カ月に1回のペースで開き、今回で3年目に突入する。「初めて自分が企画した講談会で、最初のころはいろいろと不安で仕方なかったし、集客の面でも苦戦した。でも徐々にお客さんも増えてきて、手応えを感じるようになった。常連のお客さんだけでなく、会社帰りのサラリーマンがフラっと入ってくれることもあり、船場のお客さんは温かくどこでやるよりも演じやすい。今後も船場での講談会をずっと続けていきたいし、大事にしていきたい」と旭堂さん。
同講談会は毎回、落語家をゲストとして招き、講談と落語が楽しめるようにしている。今回は桂文鹿さんと桂恩狸さんを招く。
旭堂さんは「一人でも多くのお客さんに来ていただいて、たくさんの方に講談を知っていただきたい。堅いイメージがあるかもしれないが、先入観を持たずに一度聴いていただければ面白さを感じていただけるはず」と来場を呼び掛ける。
18時30分開場、19時開演。料金は、前売り=1,000円、当日=1,200円。問い合わせは事務局(TEL 090-9699-1217)まで。