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淀屋橋の老舗洋食店「グリル小松屋」、世代交代でリニューアル

改装して新しく店舗の目印となった「グリル小松屋」の看板

改装して新しく店舗の目印となった「グリル小松屋」の看板

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 大阪・淀屋橋の老舗洋食店「グリル小松屋」(大阪市中央区平野町4、TEL 06-6202-0981)が全面改装し、再オープンして1カ月がたった。

3代目孝亮シェフオリジナルの「自家製ソーセージ」

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 同店は、ハンバーグやエビフライ、タンシチューなどの洋食メニューを戦前より提供し続ける1931(昭和6)年創業の老舗。特に、牛ハラミ肉をベーコンで巻いた「ベーコン巻きステーキランチ」(1,000円)が名物で、その味とボリュームはビジネスマンの人気を集めている。20~30年通い続けるファンも多いという同店は、洋食の出前専門店「急行軒」として創業、1948(昭和23)年に大阪市北区小松原町に初めて店を構えたことから「グリル小松屋」へ改名。その後、高速道路や大企業の本社ビル建設など、高度経済成長時代の都市開発に伴って移転を繰り返し、1994年より現在の場所で営業している。北新地の「網焼きビフテキ 小松屋」は同店の兄弟店。

 同店は昨年1月、2代目店主の沢田允孝さんから、息子でフランス料理シェフの孝亮さんへ引き継がれ、現在、世代交代を進めているところだ。今回の店舗改装も、3代目店主となった孝亮さんが企画したもので、「ビジネスマンがウイスキー片手に語り合う場所にしたい」と構想する。「クラシックな感じを取り入れ、古くても新しく感じられる大正ロマンをイメージした」という店は、周辺のレトロモダンな街並みにも溶け込み常連客にも好評だという。

 新メニューの開発も進めている。「酒を楽しめるメニュー」として一品料理を増やした。「自家製ソーセージ」(900円)、「地鶏レバー入りパテ」(1,000円)、「フォアグラ」(1,600円)など、フランス料理を得意とする孝亮さんのオリジナルメニューを追加している。予算や食べ物の好みを伝えると、コース仕立てで提供することも可能だという。「お客さんのイメージと合わないということのないように、予約をいただいたら事前のやりとりを入念に行う」と孝亮さん。「伝統の看板は守りながら、フレンチの要素を色濃くだしていきたい」と意気込む。

 リニューアルオープン後には女性客も増えてきたという。現在は、土曜・日曜・祝日を定休日としているが、今後、スタッフの体制を整えて営業日の拡大も行う予定だ。

 席数は、1階=23席、2階=30席。営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時30分~22時。土曜・日曜・祝日定休。

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