シティプラザ大阪(大阪市中央区本町橋2)で9月7日、日本酒の試飲イベント「滋賀地酒の祭典 きき酒会in大阪」が開催された。主催は滋賀酒造組合。同イベントは滋賀で7回開催されたが、大阪での開催は今回が初めて。
当日は31の酒蔵が出展し、約200種類の地酒を出品した。各ブースでは常温だけでなく、冷酒や熱かんで自慢の銘柄を振る舞い、フローズン状の「みぞれ酒」を提供するブースも。入場時に配布された出品リストを片手に、次はどのブースに行こうかと迷う来場者の姿が多く見られた。中にはリストに自分が飲んだ銘柄や感想だけでなく、ブース担当者から聞いた話を熱心にメモする人も。各酒蔵の仕込み水も一升瓶で50本以上用意したが、開場1時間後にはほとんどが空になった。
出展者の「岡村本家」の岡村博之さんは「こちらが予想した以上にたくさんの方々に来てもらえた。一般のお客さんだけでなく、酒販店・飲食店にもPRできたと思う。皆さん熱心に話を聞いてくださって反応が良く手応えを感じている。今日出展しているどの酒蔵も個性が強いので、楽しんでいただけたなら幸い」と自信に満ちた表情を見せた。
老若男女問わず幅広い世代が来場し、若い女性が友人同士で地酒を楽しんでいる様子も見られた。大阪市内から訪れた高森さんは「普段から地酒をよく飲むが、店で見かけるのは兵庫や京都の地酒ばかりで滋賀の地酒を飲むのは今回が初めて。おいしいので、もっと大阪で飲める店を増やしてほしい」とにこやかに話していた。
同組合の藤居鐵也会長は「大阪でこれだけ大盛況であれば、蔵元も大阪へどんどん進出するモチベーションのアップにつながったのでは。10月13日に大津プリンスホテルで行う『滋賀 地酒の祭典』にもお越しいただければ」と期待を込める。
当日の入場者数は1200人を超えた。同組合の宮武嚴夫事務局長は「500人程度来場してくださればいいと思っていたが、結果としてこちらの予想をはるかに上回るたくさんの方々に来ていただき驚いている。来年は、今回できなかった地酒の販売も含め、反省点を生かしつつ開催できれば。可能であれば場所は変えずに会場のスペースを広くしたい」と話す。