プレスリリース

「株式会社ayumo」への投資を実行しました

リリース発行企業:大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社

情報提供:






「株式会社ayumo」への新規投資を実行
 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、株式会社ayumo(以下「ayumo」)(本社:大阪市北区、代表取締役:桑田佳幸)に対し、3月31日付で100百万円の投資を実行しました。
歩行動画から運動器疾患の罹患可能性や重症度を推定する診断支援医療機器を開発
 ayumoは大阪大学森口悠特任講師らの研究成果を元に、歩行動画から運動器疾患の罹患可能性や重症度を推定する診断支援医療機器の開発を行う大阪大学発のベンチャー企業です。
 近年、痺れや歩行困難に悩む中高齢者が増加しています。鑑別診断には膝や股関節など下肢の変形性関節症や脊柱管狭窄症、パーキンソン病や末梢動脈疾患など幅広い疾患を想定する必要があり、そのため整形外科、脳神経内科・外科など、複数の専門領域の診察を要する場合が多く、熟練医師の経験が求められる難しい分野となっています。その中でも、首の脊髄が圧迫される頚髄症においては、患者さんが首周囲の痛みよりも痺れや歩行困難を訴えるため正しい初期診断が難しいケースがあり、転倒など外傷を契機に重症化して車椅子生活や寝たきりになる患者も少なくありません。
 ayumoはこれまでに歩行動画の撮影のみにより個人の歩行特徴を抽出し、独自の深層学習モデルを通じた演算により、運動機能、疾患名、問題部位、重症度等を評価、分析する優れた手法を開発してきました。ayumoはこの技術を活用し、頚髄症の重症度の判定に活用が可能なプログラム医療機器の開発を行っています。この医療機器により、同疾患の診断の見逃しを防ぎ、早期の疾患発見をサポートすることで疾患の重症化の予防や早期治療の実現に貢献します。また、将来的には手足の痺れや歩行困難を主訴とする複数の疾患の診断補助へ活用できるプログラム医療機器、及び、運動機能の評価を通じて維持改善に繋がるウェルネスサービスの開発も期待されます。
今回の投資資金により治験に向けた医療機器開発を加速
 ayumoは今回の調達資金を活用し、医師の診断支援が可能な高精度な動画診断プログラムの開発を加速させ、プログラム医療機器の臨床試験実施に向けた準備を進めていきます。OUVCはayumoの技術が医療現場で広く活用され、社会に貢献できるよう、経営陣と緊密に連携しながら、事業の成長や臨床試験の実施に向けた取り組みを積極的に支援してまいります。
ayumoの概要
会社設立:2023年6月
事業内容:AIを活用した歩行分析による運動器疾患の早期発見のための医療機器の開発と
     そのウェルネスサービスへの応用
所在地:大阪市北区角田町8番47号阪急グランドビル26階 FUTRWORKS
代表取締役:桑田 佳幸
URL:https://ayumo.ai/
OUVC2号ファンドの概要
ファンド名称:OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド)
ファンド規模:106.5億円
運用期間:2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可)
投資対象:大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業

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