2025年8月30日(土)、大阪・道頓堀のとんぼりリバーウォークを舞台に、アートやダンスなど表現がストリートに集結する「DOTONBORI STREET JAM(道頓堀ストリートジャム)」が初開催されました。主催は、全国各地でアートプロジェクトを展開するWALL SHARE株式会社(代表取締役:川添孝信/大阪市此花区)。特別協賛として一般財団法人 uni三菱鉛筆 表現革新振興財団が名を連ね、道頓堀という観光の中心地で、「公共空間 × アート × 市民参加」を実現する一日限りのストリートフェスティバルが生まれました。
4人のストリートアーティストが3日間で壁画を制作。最終日にはキッズの色とアーティストの手が重なり完成
イベントの主軸は、日本のストリートアートシーンを牽引するアーティスト4名・JOE(CMKgallery) / CASPER(CMKgallery) / ESPY(EDC/8GALLERY) / Kuni Jimbo(SHIZENTOMOTEL)によるミューラル(壁画)制作。8月27日から道頓堀川沿い「DOTONBORI ART STREET」(新戎橋~大黒橋間)にて公開制作がスタートし、まちの景観に鮮やかな色彩が刻まれていきました。
グラフィティの力強いタッチで描かれた「OSAKA」の文字。その内部には、大阪を象徴するモニュメントや建築物が緻密に描き込まれています。さらに、古くから水運を活かして経済や文化を育んできた大阪の歴史と、現代ならではのアート表現が融合しています。全長60メートルにおよぶ圧巻の作品を、4名のアーティストが力を結集して完成させました。
2020年の描き変えとなった作品
当日ワークショップを実施した壁
全長60メートルにおよぶ圧巻の作品
そして迎えた30日、イベントのクライマックスでは、子どもたちによるアートワークショップで描かれた色をもとに、アーティストたちが仕上げの筆を入れ、ひとつの大きな作品として完成。観客の歓声があがる瞬間でした。
「つくる」楽しさを共有する──全ワークショップが無料開催
当日はアートを“観る”だけでなく、“ともにつくる”体験も充実。壁にスプレーで自由に描く「キッズアートワークショップ」、uni三菱鉛筆 表現革新振興財団による「ステッカーペイントワークショップ」が開催されました。いずれも無料で参加可能で、夏休み終盤の親子連れが笑顔で参加。公共空間が創造の場となる貴重な時間となりました。
uni三菱鉛筆 表現革新振興財団による「ステッカーペイントワークショップ」
壁にスプレーで自由に描く「キッズアートワークショップ」
海外観光客も参加した
ダンス × アートが混ざり合う“ジャムセッション”
15時からは、関西カルチャーメディア MARZELプロデュースによるダンスショーケースを実施。Rod、Alchemist + Prove、Curry、嘉ヶ六闘など、大阪を拠点に活動する全9組の若きダンサーらがとんぼりリバーウォークを舞台にパフォーマンスを披露。ストリートダンスとアートが混ざり合い、通りすがる観光客や地元の人々が足を止めて魅入る光景が広がりました。まさに「ジャムセッション」の名にふさわしく、表現と観客が一体となった瞬間が生まれました。
観光都市・大阪の道頓堀に出現した、アートとダンスの自由な空間。そこに突如現れたアートとパフォーマンスは、「公共空間の可能性」を可視化する試みでもありました。WALL SHAREは今後も、「Innovation from the WALL」を掲げ、壁を起点とした創造的実践を、全国・そして世界へと広げていきます。
イベント当日に貼られた「DOTONBORI ART STREET」のポスター
参加アーティスト
JOE(CMKgallery) / CASPER(CMKgallery) / ESPY(EDC/8GALLERY) / Kuni Jimbo(shizentomotel)
出演ダンスチーム
Rod / Alchemist + Prove / Curry / 嘉ヶ六闘 / Aili'i+shion / Baumkuchen / Lollipop / Java Squad / 5acorns / Gray a.k.a Tiny STEEL(MC)