![被害の想定や協力要請の内容を話し合う参加者ら](https://images.keizai.biz/semba_keizai/headline/1479056969_photo.jpg)
南御堂同朋会館(大阪市中央区久太郎町4)で11月8日、周辺企業を対象とした震災時の事業継続と復旧の模擬訓練が行われた。
今年で6回目になる「船場減災展」のプログラムの一つで、「BCP模擬訓練」と題して開催。「BCP(事業継続計画)」とは、自然災害が発生するなどの緊急時、企業が損害を最小限にとどめつつ事業を継続、または早期に復旧するためにあらかじめ方法や手段を決めておくことをいう。
当日は、周辺の企業に勤める会社員や、区役所の職員などおよそ20人が出席。それぞれ「地域企業」「行政」「遠隔地」にグループを分けて、各自の立場で被害の想定、救援内容などを話し合った。
参加者からは「震災発生時、ビジネスの復旧や継続に意識を向ける余裕があるのか」といった不安の声が上がる中、「せめて同じビル内の企業間では、普段からコミュニケーションをとる必要がある」「大阪の本社機能を地方に移せる態勢を整えておく」「民間だけでは限界があるので、ビジネス継続についても行政の支援が欲しい」など、活発な意見交換が行われた。
11月28日に行われる「船場減災展シンポジウム」で、今回の模擬訓練の報告を行う。同シンポジウムの申し込みはメールかファクスで受け付ける。