大阪市が3月30日、適塾(大阪市中央区北浜3)前と日本生命今橋ビル(今橋3)前に観光案内板を設置し、同日、除幕式を行った。
同案内板は、市内の歴史・文化的資産を観光資源として活用し、街の魅力向上や活性化を目指す事業の一環。板の製作には、地元の連合振興町会や街づくり団体などでつくる「船場倶楽部」が協力した。
船場地区は現在、電線の地中化や三休橋筋のガス灯設置など周辺の景観に調和した道路整備や街づくりが進められている。案内板は今回、電線地中化に伴い設置された地上機器のボックス上に設置した。
同案内板には、周辺地図のほか、設置場所の通りの説明や付近の歴史的建造物の紹介を盛り込み、外国人観光客向けに英訳も取り入れた。
この日の除幕式には、大橋達夫・船場倶楽部会長、大阪府立大学の橋爪紳也教授、大阪市経済戦略局の稲垣尚観光部長らが出席。会場の適塾前には、地域住民やまちづくり関係者など約30人が集まった。
橋爪教授は「来年度には伏見町や大阪倶楽部(今橋4)の辺りにも設置したい。ほかの通りにも広がれば」と期待を寄せる。
案内板の内容は、ウェブサイト「船場ナビ」でも掲載している。